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新潟県の土木工事を“技術”でサポート。一般財団法人新潟県建設技術センターをルポ!

工事の発注者と受注者をつなぐ“潤滑油”の役割を担う

新潟県建設技術センターは、新潟県や県内市町村の公共工事が円滑に進むように技術的な側面からさまざまな業務に携わる一般財団法人。その仕事は、工事の発注者(県や市町村)と受注者(民間施工業者)の間で進行します。そのどちらにも属さない第3の組織として工事をサポートする“潤滑油”の役割を果たしているのです。

今回は、2020年入社の西野広大さんにインタビュー。担当する仕事内容や新人教育などについて聞きました。「新潟県建設技術センターを一言で表すなら『組織力』。ささいなことでも問題があったら上司や同僚に相談し、一緒に解決策を考える。そんなやり方が根付いた法人です」。

技術職

西野 広大さん

「車移動の多い仕事ですが、私は社会人になってから本格的に運転を始めて徐々に慣れていきました。今はペーパードライバーという学生さんも心配しなくて大丈夫ですよ」。

インターンシップで感じた「人の良さ」

学生時代は東京の大学で土木工学を専攻していた西野さん。就職活動を始めた当初、目指していたのは公務員(県職員)でした。しかし大学の就職相談窓口で、県や市町村の公共工事をサポートする組織が全国各地にあることを知ります。調べてみると、地元の新潟県建設技術センターでインターンシップが行われるとの情報をキャッチ。迷わず応募しました。

「インターンシップは2日間。仕事については大まかに理解した感じで、最も印象に残ったのは職員の人の良さでした。学生の私にもしっかりあいさつをしてくれて、ここでなら安心して働けると思いました」。

仕事内容で興味を惹かれたのは、公共工事への関わり方でした。県では工事の計画から発注、施工管理、完成後の維持管理まで幅広い業務が発生するのに対し、新潟県建設技術センターは部分的に特化した技術力の高さが求められます。「私の性分からしても、一つのことにこだわってやるほうが合っているなと思いました」と西野さんは振り返ります。

  • 「施工管理補助」としてさまざまな現場に出向き、工事の進捗を見守ります。

  • 工事の発注者と受注者、その間に入り円滑な事業の進行をサポートする「縁の下の力持ち」です。

2年の教育期間で学んだことが今のベースに

西野さんは現在、主に2つの業務に取り組んでいます。設計図面や仕様書などから工事にかかる費用を算出する「積算」と、工事の施工状況や品質をチェックする「施工管理補助」です。「積算に関しては、施工業者に支払われる代金は私たちの税金です。無駄遣いはできないのと同時に、施工業者が利益を得て持続的に経営が回るような『適正な積算』が求められます」

一方で施工管理補助は、県の担当者や現場責任者とのコミュニケーションが重要。「初めて会う方と人間関係を築く大変さはありますが、現場責任者や作業員の方との会話で初めて知る専門知識も多く勉強になります」

新人教育は2年間のマンツーマン制。1年目は先輩に付いて仕事を教わり、2年目は自ら動いて先輩がサポートに回ります。「最初は正直『もうちょっと自由度があってもいいのに』と思いましたが(笑)、今思えば本当にありがたい制度。『現場でどう立ち回るか』という部分で先輩のやり方がすごく参考になりました。その時学んだことが今もベースになっています」。

固定電話の扱いや電話応対は苦労したそうですが「いつの間にか緊張せず話せるようになったので、学生のみなさんにも『大丈夫ですよ』と伝えたいです」と話します。

  • 一人で悩みを抱えることがないよう、先輩たちが丁寧に教えてくれます。

  • 外部の方々と話をする中で、日々新しい発見があることも仕事の面白さだと言います。

メンテナンス業務の面白さと奥深さを実感

就職から丸3年が経とうとする頃、西野さんは橋梁補修工事の積算業務を同時に4件も担当することに。「初めての工種もあり、上司や同僚にサポートしてもらいながら納品にこぎつけました。分からないことも自ら興味を持って吸収し、自分のものにできたと思います」と手応えを感じた経験を話します。

土木・建設は新しい橋や道路を作ることが醍醐味と思う人も多いかもしれませんが、西野さんは「既存の橋や老朽化した構造物をいかに長く、安全に快適に使うかというメンテナンス業務の面白さを今すごく感じています」と話します。「そもそも橋を新設する知識がないと補修やメンテナンスもできないので、奥が深いなと思います」。

今後の目標は、いろいろな種類の工事に携わること。「海岸整備や市町村の下水道工事など、幅広く経験を積んで技術者として成長したいです。また、建設業界に限らず労働人口減少により生産性向上が求められています。建設業界ではICTをはじめ最新技術が次々に導入されています。『技術』と名の付く組織の一員として、発注者や受注者に技術面で最新の情報提供や有益なアドバイスができるように頑張っていきたいと思います」。

  • 橋や道路など普段の生活に欠かせないインフラ整備に携わり、人の役に立てることも仕事の醍醐味の一つです。

  • 働く部署や事業所が違ってもざっくばらんに話ができる雰囲気の良さは、働きやすさにつながっています。

西野さんの仕事の必需品は「タブレット端末」。図面を確認したり、現場写真を管理したりと施工管理補助の現場では欠かせません。かさばる紙を持ち歩く必要がなく、ペーパーレス化・業務の効率化に役立っています。建設業界では想像以上にDXが加速しているようです。

2年間の新人マンツーマン教育も印象的でした。1年目は先輩の仕事を見て覚え、2年目は若手がメインで動いて先輩がフォロー。独り立ちに向けて自信と安心が育まれる制度ですね。

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