U・Iターン職員インタビュー

十日町市訪問看護ステーション おむすび 上村 仁登美さん

現在までのキャリア、経歴を教えてください。

高校を卒業後、大学は看護の分野とは全く違う商業系の学科に進学しました。その在学中に、入院・手術に挑むことになりました。親元を離れての入院で心細くもあったのですが、その際にお世話になった看護師の方の姿勢にとても感銘を受けて、自分も看護師を目指そうと決めました。大学卒業後には静岡県の看護学校に入学しました。卒業後は東京の病院で消化器内科、呼吸器内科を経験、同系列の群馬の病院に行き、血液内科を経験しました。21年の4月から、ふるさとである十日町市に戻り、訪問看護師になりました。高校を卒業以来、十数年ぶりのふるさとです。

初めにお勤めになった施設について、
その施設を選ばれた理由を教えてください。

看護学校と同系列の病院で、東京で就職したいと考えていました。いくつかあった中でも、基礎的な知識を確実に学ぶため、3年は辞めることなく働ける病院を選択しました。教育体制がしっかりしていること、緩和ケアに興味があったことなども理由に挙げられます。ただ、看護師になってわかったのは、緩和ケアに勤めるには様々な経験を積まないといけないということです。患者さんの訴えを察知する能力というのは看護学校で3年間勉強しただけでは身に付くものではありません。そんな中、患者さんとご家族を在宅で支援する「退院調整」に関われたのは大きな経験でした。

U・Iターンを考え始めたきっかけを教えてください。

長谷川さん退院調整をした患者さんを、自宅でお看取りしたときの様子を、担当の訪問看護師を通じて病棟宛てにお手紙をもらいました。1週間ほどでしたが自宅でご家族に囲まれて豊かな時間を過ごし、静かに息を引き取ったとのことでした。患者さんの様子とご家族の話が書かれていたこの手紙をきっかけに、以前から興味を持っていた訪問看護への道を強く考えるようになりました。それから1か月もしないうちに、十日町市が新しく訪問看護ステーションを立ち上げる、看護師を募集しているということを知りました。これに縁を感じて応募、受験。就職までは怒涛の5か月間でした。

 

U・Iターンするにあたって不安だったこと、
また困ったことがあれば教えてください。

これまで看護師としての経験はある程度積んでいましたが、訪問看護となるとまた未知の分野です。漠然とした不安はありました。ましてや、ステーションはまだ立ち上がっておらず、その姿すらはっきりしていません。4月から自分がどんなところで、どんな人と働くのか全く分からない状況で、病院を辞めるという決断をするのは賭けのような感じでした。私はこれまで石橋を叩いて渡るように意思決定をしてきたので、どうしてこのような短期間に大胆な決断ができたのか今でも不思議です。「えいやっ」と決めてしまいました(笑)。

その不安、困ったことをどのように解消されましたか?

ステーションは一からの立ち上げで、訪問看護を経験している人がいませんでした。新潟大学の寄附講座で十日町市において「出向くケアと医療」の仕組み作りをされている先生からもアドバイスをいただき、その中で「誰か経験者がいるとその人色に染まってしまうかもしれない。みんなで考えて決めていけるなんて、とてもいいじゃないですか」と言われ、発想の転換ができ、不安も吹き飛びました。また、新潟県看護協会で開催している訪問看護師対象の研修や実習、新人訪問看護師育成プログラムにも参加しながら日々勉強できていることが大きいです。

U・Iターン先として、今の職場を選ばれた理由を教えてください。

長谷川さん学生のころからずっと系列の病院で勤務をしてきたのですが、訪問看護を受けられたご家族からのお手紙を読んだのをきっかけに、私も訪問看護に挑戦してみようと思いました。この心境の変化と十日町市役所での看護師募集のタイミングがズバリ一致。ステーションは十日町市立なので地方公務員となり、安定していることも要因の一つでした。何といっても家族のいるふるさとで働ける・貢献できることが大きかったと思います。

 

U・Iターンをして、一番変わったと思うこと、
良かったことを教えてください。

Uターンをするのことの最大のメリットは、家族が近くにいることです。ふるさとを離れて長かったので、家族が近くにいることの安心感をほとんど忘れていました。家族に相談をしたり、ごはんを食べに行って気持ちや悩みを聞いてもらえることの有難みを今は実感しています。ウィルス禍の今は特に他県からの往来がしにくい現状です。Uターンをしていなければ、家族に会いにくることすらできなかったかもしれません。何かに導かれるようにこの場で働くことができて本当によかったと思います。

将来のキャリアプラン、または目標、夢を教えてください。

十日町市は市立の病院がなく、基幹病院も山1つ超えたところになり、医療、介護の人材不足が大きな課題となっている地域です。中山間地エリアを対象とする訪問看護も同様で、市立の機関が果たす役割は大きいと期待されています。このような現状で、新潟大学の先生方と連携して「出向くケアと医療」の仕組みづくりが進められています。施設や病院に依存するのではなく、自宅で安心して療養できる体制を構築する。その第一歩として、私が勤める訪問看護ステーション「おむすび」は立ち上げられました。ここで長く働き続け、訪問看護師としてのキャリアを一つずつ積み、生まれ育った地域の方々に恩返しができればと思っています。

U・Iターンを考えている皆さんへ、
メッセージをお願いします。

U・Iターンをすると、住む場所や職場を変えなくてはならず、不安に思うことばかりかもしれません。実際、私も直前まで考えてもいませんでしたし、この訪問看護ステーションの立ち上げが無ければ、前の職場にそのままいたかもしれません。ただ、私たち看護師は、どこででも働ける資格を持っています。この強みを生かして、いつでも一歩を踏み出すことができます。その向き先がふるさとだったら素敵です。ふるさとには、新たな出会いがあり、必ず発見があるはずです。

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