サドキセン
佐渡の魅力を多角的にプロデュース!佐渡汽船の歴史と仕事に迫る!
佐渡と新潟県本土を結び、交通・観光・物流を支える!
佐渡島は、東京23区よりも広い面積を持つ日本海側最大の島。四季折々の自然、深い歴史と文化、豊かな食と魅力が尽きません。2024年7月には「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、ますます注目を集めています。
この魅力溢れる佐渡島への唯一の交通手段が「佐渡汽船」です!佐渡と本土を結ぶ海上交通の要として、カーフェリーとジェットフォイルを365日運航し、人々の往来と物流を支えてきました。現在は海運事業だけでなく、島内の観光事業開発にも力を入れ、佐渡の活性化に貢献しています。今回は佐渡汽船の歴史から、具体的な事業や仕事内容も紹介していきます!
人事部
山田さん 小林さん
「海運事業をおこなう船会社のイメージが強いと思いますが、実は、世界中に佐渡の魅力を発信することも私たち佐渡汽船の仕事です!」
創業110余年の歴史を誇り、新たな分野にも挑戦!
佐渡汽船は、1913年に創業。以来、佐渡島と本土を結ぶ海上交通の要として110年以上の歴史を刻んできました。日本海側で船による自動車の輸送を開始したのは、なんと佐渡汽船が初めてだったとか。
「1977年の日本初のウォータージェット推進式水中翼船(ジェットフォイル)の定期航路の就航は、当時の海運業界でも画期的な出来事だったと聞いています」と教えてくださったのは、人事担当の山田さん。それだけ先進的な取り組みをおこなってきた会社だったとは驚きです。
2022年には佐渡汽船はみちのりホールディングスグループの一員となり、旅行・観光開発事業、古民家再生やEC事業、ふるさと納税など、新たな分野にも積極的に進出しています。
「海運事業で島民の生活を支えるライフラインであるのはもちろん、佐渡の魅力を多角的に発信し、島の活性化に貢献したいという思いが、事業展開の原動力となっています」と人事担当の小林さん。佐渡汽船は110余年を超える歴史と伝統を誇りながらも、新しい事業やさらなる挑戦を続けているのですね!
新潟県初の世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」。金山以外にも、伝統、食、レジャーなど多くの魅力に溢れる佐渡情報を発信し、佐渡へ渡る人を増やすことも佐渡汽船の仕事です。
佐渡汽船は佐渡島の魅力、総合プロデュース企業
佐渡汽船が近年とくに力を入れているのが、佐渡島の魅力を最大限に活かした旅行・観光開発事業。佐渡金山に関連する史跡や施設を巡るツアーや、豊かな自然や伝統文化など、佐渡の歴史と文化を深く体験できる旅行プランを多数企画しています。
また、島内の観光施設やホテルの運営にも携わっているそうです。「佐渡西三川ゴールドパークや佐渡歴史伝説館といった観光施設、SADO二ツ亀ビューホテルなども手がけています。佐渡の自然や文化資源を活かした多様な旅行プランも当社で企画しています」と小林さん。
加えて、佐渡の特産品を活かした食品やお土産の開発・販売にも尽力。佐渡汽船ターミナルやECサイト(オンラインショップ)では、佐渡の海の幸をぎゅっと詰め込んだ『佐渡島ご宝瓶』や、佐渡バターや日本酒を使ったお菓子などを販売。佐渡の地場の素材にこだわったオリジナル商品は、お土産としても喜ばれています。これらのアイデアから商品化にいたるまでも、佐渡汽船が関わっています。
旅行に観光、そしてお土産も。佐渡汽船は、まさに佐渡島の魅力の総合プロデュース企業ともいえます!
様々な佐渡を体験できる旅行を提供!旅行者を受け入れる島で働く人々の意見も聞き、島民にも旅行者にも喜んでもらえるプランを目指して企画しているそうです。
佐渡汽船オススメの佐渡土産や地場産品を購入できるECサイトは「旅行で味わったあの味をもう一度!」「お土産でもらっておいしかったあの商品が買える!」と好評です。
旅行や観光だけに留まらない事業展開で地域貢献を
「佐渡島の魅力の総合プロデュース」は、これだけに留まりません。佐渡汽船独自のふるさと納税サイト『ふる佐渡』を運営し、佐渡の特産品や体験型の返礼品、佐渡汽船ならではの返礼品として佐渡旅行クーポン券やホテル宿泊券なども提供しています。
さらに、古民家再生事業では、島内にある築150年の空き家の古民家をリノベートし、佐渡の伝統的な暮らしを体験できる宿泊施設にした『佐渡古民家ステイ さどまり』も展開。海運事業から旅行・観光企画、ふるさと納税に古民家再生事業…と、事業がとにかく幅広いですよね!
「私たちの事業展開には、『旅マエ・旅ナカ・旅アト』というコンセプトがあります。旅行前の情報提供や商品購入、旅行中の体験、旅行の後の思い出作りなど、佐渡との関わりを深める工夫を随所に盛り込みたいと考えているためです。ECサイトやふるさと納税、古民家再生は、佐渡の魅力を違った角度から伝える役割を果たしているんですよ」と山田さん。
なるほど。多角的に佐渡をアピールする取り組みの裏側には、佐渡への地域貢献の思いがあるのですね。
佐渡で働く人々、自治体へのメリットも大きいふるさと納税事業は、地域貢献にも大きく寄与。『ふる佐渡』では、佐渡の生産者の想いも紹介されています。
実は、佐渡には宿が少ないという一面が。おしゃれな内装の『さどまり』は、こうした観光面での課題解決になりながら、空き家問題などの自治体が抱える課題解決の一端も担います。
企画や広報に関わる先輩社員にインタビュー!
「佐渡の魅力を伝えるためにできることは何か?」と常に考え、地域貢献したいという熱い想いがビシビシと感じられる佐渡汽船。社員の皆さんは、どういった仕事をしているのかも気になりますよね?入社2年目、兵庫県出身の中島さんにお話をお聞きしました!
「船旅は非日常感を味わえる体験で、そんなひとときに関われる仕事がしたいと思い、当社に入社しました。現在は営業企画課にて、SNSの運用やパンフレット制作、各種メディア対応など、PR・広報業務を担当しています。まだ2年目ですが、若手もどんどん企画やアイデア出しに参加できる恵まれた環境です。とにかく働いていて楽しいです!」と笑顔で語ります。
佐渡汽船情報発信メディアである『さどトリコ』の記事を執筆する際は、必ず現地に足を運び、島の方々との交流を大切にしているそうです。「以前、佐渡の特産品である『おけさ柿』農家さんを取材したのですが、記事を見て柿をネットで注文された方がいらっしゃったり、農家さんと連携した収穫体験ツアーの企画にもつながりました。島民の方々やお客様の生の声を直接伺い、それを企画に反映できるこの仕事は、一見観光事業のようで、地域活性化や課題解決にもつながるのが魅力ですね」。佐渡の観光振興と地域貢献を両立させながら、佐渡の多彩な魅力をもっと多くの人に知ってほしいと、日々仕事に取り組んでいます。
海運会社としてだけではなく、佐渡の魅力を総合的にプロデュースする企業へと進化を遂げている姿が印象的でした。歴史を誇りに思いつつ、新たな価値を創造していく…その難しいバランスを、佐渡汽船は見事に実現しています。
「佐渡の未来を創造する、そんな壮大な夢に向かって日々仕事ができることは、他ではできないことです。佐渡を元気にするという情熱を持った方々と一緒に働きたいです」と中島さんが話していたように、若手社員の熱意と創造性が会社全体を活気づけている様子も伝わってきました。これからますます注目を集めるであろう佐渡。魅力を高める観光振興と地域貢献と、多角的にチャレンジできそうです。
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