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快適な生活を実現するための“起点”をつくる新貝工業のモノづくり

誰もが知っている建造物から、全国の道路や防潮堤づくりに貢献

創業100年を超える実績と確かな技術を武器に、鋼製コンクリートの型枠や、タンクなどの中大型製缶品を主に手掛けている「新貝工業」。リニューアルが進む高速道路工事や東日本大震災の復興プロジェクトの一環でもある防潮堤づくりをはじめ、国や自治体が行う多くのインフラ整備に携わり、快適な社会生活を陰で支えています。また、近年は電気自動車やデジタル関連といった成長分野の部品・製品づくりにも注力。活躍のフィールドは時代の進化とともに、さらに拡大しています。

新貝工業ってどんな会社なの? 上越市にある本社・工場へ潜入してきました。

北陸自動車道・柿崎IC近く、国道8号線沿いに本社を構え、敷地内に工場を併設。

全国から引っ張りだこ!インフラの“大もと”を手掛けています

さまざまな分野における“大もと”を担っている新貝工業は、機器・鉄鋼部門と型枠部門の事業を軸に、鋼製コンクリート型枠や公共設備などの中大型製缶品をつくっています。製缶品とは分厚い金属板を切ったり、曲げたり、溶接したりして、容器または骨組み状に加工し、立体的な構造物に仕上げた製品のこと。

新貝工業が手掛ける製造品は、タンクや水門扉といった大きな機器や「京セラドーム」の屋根パネル、また、道路の側溝や擁壁といった身近なものから数メートルに及ぶトンネルフレームなどのコンクリート製品をつくるための型枠など多岐に渡り、あらゆるシーンで私たちの生活に貢献しています。

型枠メーカーとしては日本トップクラスの技術力と生産力を誇り、取引先企業は北海道から沖縄まで全国に約900社。また、近年は海外からのオーダーで、電気自動車に搭載するリチウムイオン電池の素材として使われる「電解銅箔」を製造するための部品製造も手掛けており、新たに工場を増設中。ここ新潟から世界へ羽ばたいて活躍しているスゴい企業であることが分かりました!

  • 機器・鉄鋼部門としては、大阪府にある「京セラドーム」の屋根パネル(左)、上越市にある「上越火力発電所」の超巨大排気ダクト(右)などを設計・製造。

  • 型枠部門としては、コンクリートでできた「仙台湾南部海岸堤防」をつくるための型枠製造なども新貝工業が手掛けた仕事です。

オーダーメイド&一貫生産体制で鉄の可能性を探究

では会社の強みはどんなところでしょう? 宮川常務に聞いてみました!

当社は受注生産スタイル。オーダーメイドで、設計~製造までを一貫生産体制で行える技術力と生産力が武器です」。工場には、大型高速五軸加工機といった最新設備を筆頭に、多種多様な製品を具現化するための機械がズラリ! 高品質・短納期を実現することでユーザーから信頼を得ているそうです。

「知識豊富な営業スタッフがお客さまからのオーダーを基に提案を行い、それを設計に伝える。そこに使いやすさなどの要素をプラスして図面を起こし、現場が高い技術力を持って形にしていく。各部門が自分たちの役割を果たすだけでなく連携を図り、より良いモノをつくるために全員がベクトルを合わせて協力し合っています」。

さらに、「産業用省力設備の開発をはじめ、今後も時代のニーズに合わせて業務の幅を広げていきたいです」と宮川常務。常に新しいことに目を向けて挑戦を続ける姿勢を大事にしています。

  • 工場には最新設備をそろえ、ユーザーのどんなニーズにも対応できるような体制を整えています。

  • オーダーメイドの唯一無二の製品を設計から製造まで一貫生産。営業・設計・製造と、各部門のスタッフが連携して完成を目指します!

教育・フォロー体制も充実していて、日々成長を実感できます

ここからは、新貝工業で働く社員にインタビュー。設計部所属の江村さんです。

設計の仕事はモノづくりの土台を担う重要な役割。“CAD”や“設計”と聞くと、入社段階で専門知識や技術が必要なのかなと思いますが、決してそんなことはないと言います。「初めは簡単な図面修正から担当し、その後は先輩のアシスタント業務などを通じて専門知識を深めていきます。案件を任されるようになってからも先輩方がフォローしてくださるので、着実にステップを踏むことができます」。教育体制がしっかりしていて、CAD操作や図面の見方といった基本的なことも最初に丁寧に教えてくれるので、文理問わず未経験でも安心して挑戦できる環境です。

江村さん自身は、周囲の声に耳を傾けることを日頃から心掛けているんだとか。「当社のモノづくりはすべてオーダーメイドなので、経験値を積むことがとても重要です。設計部に所属する上司や先輩のアドバイスに加えて、営業・製造スタッフからの意見も聞き、次につなげています。仕事をするたびにアイデアの引き出しが増えていくので、毎日充実しています!」と、笑顔で話してくれました。

  • 2017年中途入社の江村さんは、子育てと両立しながら頑張っています。設計部には江村さんも含め5名の女性社員が活躍しています。

  • 2021年に入社した後輩・平山さんにもアドバイス。ちなみに、平山さんは「先輩社員が気軽に声をかけてくれる会社の雰囲気の良さ」が入社の決め手だったとか。

常に挑戦できる環境と、アットホームな雰囲気が魅力

同じく設計部の大橋係長にお話を聞きます。2004年入社の大橋さんのようなベテランになると、設計業務だけでなく、お客さまとの打ち合わせや納品時の立ち合いなども担います。

「使い勝手はもちろん、製造工程のことも考え、オーダーにひと工夫を加えて図面化することを常に心掛けています。形状やサイズといった仕様は毎回異なるため、日々新しいことにチャレンジでき、自分の考えが反映されやすい点が設計の魅力です」。試行錯誤を繰り返す分、イメージ通りの製品が完成した時や、使いやすさを評価してもらった時は喜びも大きいようです。

職場環境について聞くと「年々、働きやすくなっていると実感しています」と即答でした。ある程度、自分でスケジュール調整ができるようになったり、会社側もノー残業デーを導入するなど、働き方改革に積極的に取り組んでいます。また、部門間の垣根がなく、チームワークもバッチリ!「会社にはゴルフや釣りなどのクラブ活動があり、ここでの交流が仕事にも生かされています」。普段からコミュニケーションが図れており、アットホームな雰囲気なので、すぐに馴染めそうです。

  • 設計部・大橋さんは新卒入社から長年勤めるエース。クラブ活動など仕事以外の場でも、部署の垣根を越えて社員間の交流を深めているそうです。

  • 「後輩を指導する立場にいる私は、一人ひとりの個性や得意なことをきちんと意識しながら、安心して働ける環境をつくるように心がけています」。

今回のインタビューで、上司や先輩、社員の方々とのやり取りや雰囲気の良さを垣間見て、宮川常務が話していた「全員が同じ方向を目指している」ということが伝わってきました。

新貝工業のモノづくりは1人ではできません。各部門の力が結集し、そこに良いコミュニティーが成り立っているからこそ、より良いモノづくりに繋がっているのだと感じました。ユーザーのため、そして地域や社会の人々が快適な毎日を過ごせるよう、確かな技術と鉄のように固い団結力で、今後も時代のニーズに合わせた進化を遂げていくことでしょう。

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