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難波製作所が追求する「付加価値の高いモノづくり」とは?

最先端設備と確かな熟練の手仕事、その両輪を極める!

難波製作所は板金製缶加工を行う会社です。BtoB企業なので私たちには馴染みが薄いのかな?と思いきや、そんなことはありません。スマホやテレビ、ペットボトルに電車と、身近な生活必需品のモノづくりを同社はしっかりと支えているのです。

キーワードは「最先端設備」と「熟練の手仕事」。相反するようなこの二つを極めることで、難波製作所独自の高品質は形づくられています。また製品づくりへの真摯な姿勢や、常に感謝の気持ちを忘れない難波マインドも信頼を集める理由の一つです。

さあ、同社が目指す「付加価値の高いモノづくり」へのこだわりをのぞいてみましょう!

総務部

高野 和枝さん

人事・インターンシップ担当の高野さん。学生目線で分かりやすい説明を心がけ、WEB上での見学会も開いています。

難波製作所を支える事業の3本柱がコレ!

鉄やステンレスといった金属の板金製缶加工を行う難波製作所。「産業機械」「半導体製造装置」「鉄道関連」が事業の3本柱です。「板金だけ、溶接だけではなく、図面の展開から曲げ、溶接、検査、塗装までの全工程に一貫対応できるのが当社の強み。スムーズな連携により特急納品が可能な点も、お客様に喜ばれている要因です」と総務部の高野さん。難波製作所の「付加価値の高いモノづくり」のベースは、どうやらここにあるようです。

また、実は私たちの身近なものに大きく関わっているのも興味深いところ。「航空機のエンジン部品を研削する工作機械や、ペットボトルを成形する産業機械の外装カバー、山手線の電光表示器の周辺部品、アップルウォッチやスマホに使われる半導体製造装置部品など、挙げればキリがないほど多様な産業のモノづくりを支えています。目に見えないですが必要不可欠な部分を担い、社会に貢献しているんですよ」。

その誇りを裏付けるのが自他ともに認める高品質。そこには「最先端設備」と「熟練の手仕事」というキーワードが隠れていました。

  • ファイバーレーザ溶接機やパンチレーザ複合機など、最先端の設備を持っているのも強みです。常に新しい技術を取り入れ、効率化を進めています。

最先端の設備が整う好環境で、職人を育む

最先端の設備が充実している難波製作所。多機能を備えたファイバーレーザ溶接機を2台設置しているのは、今のところ県内で唯一です。徹底して自動化を推進し、効率的な作業と安定した品質の保持を実現しているのが同社の大きな特徴です。

一方で、確かな技術を持つ職人の手仕事も欠かせません。特に溶接技能。鉄道関連部品や、機械の外装といった製品づくりを支えるのは、職人技とも言える高い溶接技術です。新潟県の溶接の技術競技会で優秀な成績をおさめた、製造四課課長・金垣さんにお話を聞いてみました。

「元々モノづくりが好きで。会社見学の際、スケール感あふれる製造現場に感動して、『ここで働きたい』と思ったことが入社のきっかけです」。入社当初はコツコツと溶接に取り組み、挑戦と失敗を繰り返す日々。そんなとき、上司に「言われた通りにやるだけでなく、自分なりの考えを一つ入れるだけで技術は着実に身につくよ」と、アドバイスを受けたことが転機に。「考えながら仕事に取り組むこと、自分流のスタイルとコツをつかむことが成長のポイント」という金垣さんは、技術競技会で上位入賞すべく研鑽を重ねながら、後輩たちへの指導も行っています。

「その道のスペシャリストであれ」という考えの下、職人を育成する環境が整っている同社。最先端の設備と熟練の技。それを両輪としたモノづくりの体制がしっかりと確立されていました。

  • 課長という立場で、後輩指導にも取り組んでいる金垣さん。(写真左)

  • 溶接の技術力に関しては社内でも随一の存在です。

新入社員には彫刻のアーティストも!?

同社で働く先輩社員の声をもう少し聞いてみましょう。大学・大学院で美術を学び、金属を用いた彫刻作品を制作してきた杉崎さん。実は数々の受賞歴を持つ優れたアーティストでもあるのです。そんな方が、なぜ難波製作所に?

「大学時代の集中講義で溶接の面白さに魅せられ、溶接に携わることのできる会社を探していました。当社と出会い、社長から『仕事以外の時間にうちで制作活動すればいいよ』と言ってもらえたことが入社の決め手に。とはいえ、まだまだ目の前の仕事に精一杯の毎日です(笑)」。

現在は、工作機械のパーツや外装カバーの製造を担当。溶接によって金属を接合するだけでなく、外観の美しさを求められる点が彫刻作品づくりとは異なると杉崎さんは話します。「だからこそ、キレイに仕上げることができたときの達成感は格別。また、完成時の高揚感と喜びは彫刻と共通しています」。

モノづくりに向き合う真摯な姿勢も、杉崎さんが同社に信頼を寄せる理由だとか。「今後は先輩方のように高い精度を出すのが目標。様々な製品を任せてもらえるような人材へと早く成長したいですね」と抱負を語ってくれました。

  • 芸術を学んできただけあって、繊細な仕事を得意としています。

  • 「今後は先輩方のように高い精度を出したい」と今後の抱負を語る杉崎さん。

やり方に「正解はない」。それが仕事の面白さに

最後に、切断や穴開け、マシニングを行う製造三課課長・阿部さんにお話を聞いてみます。中途入社の阿部さんは前職が半導体製造業。金属加工は未知の分野でしたが、趣味のバイクにもノウハウが生かせそうという思惑と、難波製作所の安定性に魅力を感じて入社を決めたそうです。

仕事は、工作機械や鉄道の部品、医療、食品関係など様々な機械の一部となるカバーやフレームの穴あけを担当。「作業自体は複雑ではないですが、穴あけって奥が深いんです。工具選びや作業手順など完成するまでのやり方に正解はありません。自分のやり方が一番という考えは持たないようにして、周りを見たり、いろいろ試してより良いやり方を常に追求しています」。それがこの仕事の面白さでもあると話してくれました。

休日は、趣味のバイクで後ろに奥様を乗せてツーリングに出かけたり、家族でキャンプや山登りなどを満喫している阿部さん。「仕事が好きって言うと変なやつみたいですけど、ぶっちゃけ、楽しいなと思ってやっているんですよね」。土・日曜日はしっかり休んでリフレッシュすることで、仕事に、プライベートに、充実した毎日を過ごせているそうです。

  • 職場の人間関係も良好です。

  • 趣味のDIYなどにも生かせるこの仕事が楽しいと話します。

それを見た顧客が「なるほど、幅広いニーズに対応できるはずだ」と舌を巻くほどの設備群と、各部門の職人たちの高い技術力と仕事に向ける熱意。どんな難題も「難波さんなら」という信頼を集める理由がよく分かりました。

現在、その強みを生かした自社製品への取り組みも思索中。様々な大手メーカーとの取引で確立した安定基盤をベースに、チャレンジマインドを発揮し続ける攻めの姿勢、そしてプロフェッショナルをじっくり育てる好環境に注目です!

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