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シェア率40%のガス栓トップメーカー!精密加工技術を強みに多分野へ進出!

光陽産業の「業界トップのヒミツ」をルポ!

光陽産業は国内トップシェアを誇るガス栓のリーディングメーカーです。そこで培った技術とノウハウを生かし、水道の部材や新幹線、車輌用バルブ、さらに航空機や医療関連といった様々な分野に進出。新たな市場を見据えての新規開発品も展示会で好評を博すなど、活躍の場はより広がりそうです。そこで、快進撃を続ける同社に潜入! こだわりの精密技術と、無駄のない生産方法から見えてくる、業界ナンバーワンのヒミツをルポします。

光陽産業マスコットキャラクター

「ガス栓くん」

「ミクロン単位の精密技術と、多品種製造に適したセル生産ラインで、当社ならではのモノづくりに取り組んでいます」

堂々国内トップシェアの実力!

光陽産業と言えば「ガス栓」を製造・販売するプロ集団。都市ガス用では40%、プロパンガス用では30%の国内トップシェアを獲得しています。「一口にガスと言っても多種多様。求められる仕様にオーダーメイドで応えるのが当社のやり方。今や当社の製品は500種類以上になりました」と同社役員。その対応力と技術力こそ、同社の大きな強みです。

スゴイのは、一つの分野にとどまらない広い視野とチャレンジ精神。ガス栓で築いた技術とノウハウを水道関係のバルブや継手にも応用。水回り機器メーカーとの共同開発によるOEM製品も好調です。さらには新幹線の車輌用バルブ、航空機キャビンの部品、新たにカテーテルや点滴管のチューブに取り付けるコネクターといった医療関連の分野まで、幅広く貢献しています。「ちょっと意外なところでは、回転寿司店でお茶を入れるときに使うお湯の継手、あれも当社が手がけているんですよ」。実は身近なアレコレに、同社ならではの技術が生かされていることを知りました!

  • 私たちの生活には無くてはならないガス。そのガスを使うには無くてはならないガス栓。

  • ガス栓製造ノウハウを生かし新幹線の重要な部品も製造しています。

独自の精密加工と生産ラインにヒミツあり!

同社がガス栓のトップメーカーとなり得たワケは独自の高技術にあります。それは金属と金属を接触させてシールする「メタルタッチ」。これは「ガスを漏らさないこと」と「栓をスムーズに開閉すること」を両立させるミクロン単位の超精密加工です。この強みが安全で信頼できる製品づくりにつながっているんですね。

また同社の生産現場には、「セル生産ライン」が導入されています。工場内はU字型の小さなラインがズラリ。一人の作業者が一つのラインを担当し、無駄のない動きで製品を組み立てています。「この方式のメリットは、昔ながらのベルトコンベア式と異なり、作業者それぞれのスピードに合わせ、コンパクトな動きで効率的な生産が可能であること。導入前と比べて作業効率は35%もアップしたんですよ」と同社役員。一つの製品が完成するまでの一連を担うため、作業者もモノづくりの実感を得られるなど、まさに良いことずくめの生産スタイルなのです。

  • なんとミクロン(1/1000mm)単位で精密仕上加工を行います!

  • これがセルライン方式。ものすごい速さで製品がつくられていきます。

異分野へのチャレンジも着々と進行中

今後のキーワードは「事業領域の拡大」。例えば、ガス栓や水栓の接続部に限らず、その周辺部材の生産も併せて行うことにより、お客様にとってより役立つ存在となる。それが同社のビジョンの一つです。また、「空調用アルミ冷媒用配管継手」も展示会などで好評を得て、本格販売となった製品です。新たな市場への進出は、今後に期待が募る大きなトピックです!

主力商品であるガス栓は、私たちの大切なライフラインに欠かせない製品です。不変的な需要があるからこそ築かれた安定基盤も、同社の魅力に他ならないでしょう。「コストダウンや環境への配慮を理由に、大手企業が重油から天然ガスへと切り替える動き、震災後の電力需要や節電への流れにも後押しされ、おかげさまで当社は順調な業績を築いています」と同社役員。数々の挑戦や革新的な製品開発も、安心して仕事に打ち込むことのできる環境があってこそ。同社には技術者を育む絶好の風土があるようです。

  • ガス栓だけではなく、水道用継手をはじめ新製品が続々と製造されています。

年間休日、なんと127日の好環境!

実は同社、働き方改革の先駆者でもあるのです。労働時間短縮の取り組みによって確保された年間休日は、なんと127日! しかもそれを今から20年前に実現していたというのだから驚きも二倍です。また有給休暇についても、昨年の平均取得日数が11.7日、取得率が70%と新潟県の平均を大きく上回る結果に。ワークライフバランスに配慮した好環境が、同社にはもうすっかり根付いているようです。

また、学びの機会が整っているのも特徴の一つ。社会人としての自覚を促す2泊3日の合宿研修を皮切りに、2年目のフォローアップ研修、社内外の各種研修、資格取得の支援制度など、知識や技能を向上させるためのバックアップ体制が万全です。

「必要な力は入社後にいくらでも身に付けられます。メーカーではありますが、文理問わず活躍できる職場ですよ」とは実に心強いですね。

職場はとても和やかで交流の機会も豊富。「楽しさギッシリ」のオフタイムも光陽産業の魅力です。

  • ワークライフバランスの良さは社内の雰囲気の良さにも出ています。

  • 今はコロナ禍で開催されていませんが、飲み会や女子会も頻繁に行われていました。

工場では、セル生産ラインで働く皆さんの正確でスピーディーな動きに感動! それぞれが複数ラインを熟知した多能工だからこそ、お客様にもフレキシブルな対応ができるんですね。効率化への様々な工夫と、他社にはない精密加工技術こそ、長きにわたり業界トップを維持する秘密だと実感しました。また、年間休日127日という整った環境も大きな魅力。社員の方の「プライベートが充実しているからこそ仕事にも没頭できます」という言葉がとても印象的でした!

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