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加島屋ブランドのただならぬ”こだわり”に迫る!

最上級の食品安全国際規格に認証された伝統の味

新潟のおいしさを全国に届ける名店「加島屋」。安政2年の創業から160余年、幕末、明治、大正、昭和、平成を経て令和の世まで、安心して楽しめる手づくりの味を追求してきました。伝統的な手法を継承しながらも、国際規格の食品安全マネジメント認証を取得するなど、品質へのこだわりは徹底的。商品開発から製造、管理、販売まで一貫して行うことで加島屋ブランドの価値を守り支えています。

ここでは、先輩社員の声を交えながら、加島屋のただならぬこだわりの数々をご紹介。まずは人気商品「さけ茶漬」の誕生ヒストリーから紐解きましょう。

常務取締役 生産本部長

岡田 成弘

「親子二代で働く方や職場結婚で夫婦で働く方も多く、アットホームで働きやすい職場です!」

あの看板商品はこうして生まれた

全国区の知名度を誇る加島屋。その代表的な商品の一つが「さけ茶漬」です。誕生の背景にある先代社長のエピソードを、岡田常務が語ってくれました。

時は昭和30年代。高度経済成長期の活気あふれる世の中で、4代目社長の加島長作も食事をとる暇がないほど忙しく働いていました。そんな息子を案じた母親は、短時間でさっと食べられるよう、焼いた鮭の中骨についた身をスプーンでこそぎ取り、フレーク状にしたものを食卓へ。それを味わった長作は3つのことに気づいたといいます。「中骨から意外に多くの身がとれる」「味がいい」「骨がないので食べやすい」。それらが開発のヒントとなり、さけ茶漬は誕生しました。

さらに、そのフレーク状の鮭を東京で下宿している孫に持っていってあげたいからと、近所のおばあちゃんが空き瓶に詰めて買っていったことも今の販売形態へとつながるきっかけに。「そこにあるのは、母親や祖母の真心と深い愛情。加島屋のこだわりの源流です」

  • 代表的な新潟の味覚として不動の地位を誇る「さけ茶漬」。県外のファンに会うと誇らしく思えます。

  • 時間をかけて丁寧に処理された焼かれる前の切り身(この時点で美味しそう)。ここからお馴染みのあの形へ加工されていきます。

材料、製法、安全性、全てに心血を注ぐ

徹底したこだわりは、まず原料から。「近年は水揚げ量が減少しているキングサーモンですが、天然資源の減少を憂慮し30年前にカナダで養殖会社を設立した当社は、今も原料を安定的に確保しています」と岡田常務。いくらや筋子は北海道産。社員が毎年そこへ赴き、現地の人と信頼関係を深めながら、自らの目で品質を見極めています。

また、全国各地の百貨店に単独で出店する加島屋が、今も「手づくり」に徹しているのは少々意外かもしれません。「キングサーモンの小骨を取り除くのも、パッケージを装着するのも、もう数十年もの間、全て手作業。工場はワンチームとなり、伝統的な製法で品質を支えています」

同様にこだわり抜いているのが商品の安全性です。食品安全マネジメントシステムの国際規格「FSSC22000」の認証を取得し、世界が認める安心・安全なおいしさを提供。変わらぬ伝統の味と最高水準の品質を備えた点こそ、加島屋の大きな強みと言えるでしょう。

  • カナダから冷凍で運ばれたキングサーモンを三枚におろすところから。脂がのっているので塩もたっぷりきかせます。

  • 少量多品種のラベル装着は手作業ですが、保存性に関わるキャップをする工程は機械作業と役割分担をしています。

強すぎる”こだわり”に惚れ込んで

全力を傾けておいしさと向き合う加島屋。その商品のつくり手である先輩社員に話を聞きました。

製造部の田代さんは、各部署で加工した食品を瓶や専門の容器に詰める作業を担当しています。「原料を調理・調味する部署から異動して1年弱。ようやく慣れてきましたが、早く美しく詰めるのがいかに難しいかを実感しています。先輩から『上手になったね』と褒められるとうれしいし自信になりますね」。

元々食べることが大好きで入社前から加島屋のおいしさに触れていた田代さん。同社の特徴は「こだわりが強すぎるところ」と話します。「もちろん良い意味で(笑)。原料の入手が困難になったら、自ら養殖事業を始めてしまうくらいの会社ですから。また、ここまでとは!と驚くほど手作業にこだわっているのも当社ならではだと思います」。

FSSC22000の認証取得の際は、そのために結成されたチームの一員として大いに活躍。「それを機にもっと専門知識を身につけたいと強く思いました。今後は食品表示の検定などにも挑戦し、スキルアップを目指したいですね」と抱負を語ってくれました。

  • 瓶に詰める作業は感覚を研ぎ澄まさないとできないので、指先まで集中して行ってます。

  • 誤差はプラスマイナス5gまでしか許容されない世界。体力以上に精神的に疲労しますが、達成感はすごくあります。

全国の加島屋ファンをもっと増やしたい!

こうして出来上がった自慢の商品を販売するのが、松本さんの所属する営業推進部です。主な仕事は、顧客からの注文対応や、百貨店の催事に出向いての販売促進活動など。最も驚いたのは、全国各地に熱い加島屋ファンがいるということでした。

というのも、実は就活するまで加島屋のことを全く知らなかったという松本さん。一転して興味を持ったきっかけは、会社訪問でさけ茶漬を試食したことでした。「100均の鮭フレークとはまるで違う(笑)。びっくりするほどおいしくて、どうやってつくっているんだろう、どんな人が買っているんだろうと知りたくなりました」。

入社後、配属された本店で接客をしたり、産地の北海道へ出張したりと、様々な経験を通して自社商品を理解するごとに、値段は決して安くないけれど、それに見合った手間とおいしさがあると実感したそう。「知識ゼロでスタートした自分だからこその気づきや新鮮な驚きを営業活動に活かせたら。今後は若い世代にもアプローチできるような展開を考えながら、加島屋ファンを全国にもっと増やしたいと思っています」。

  • それまで全く知らなかった会社ですが、ちょっと聞いただけでもすごい会社だなと思ったのがきっかけです。

  • 入社後の研修ですべての部署を経験できるのがよかったです。自分が扱ってる商品がどのように作られたか実感できるので。

加島屋の社是は「正直・親切・感謝」。それは50年以上変わらない手づくりの製法と伝統の味、安全性へのこだわりにしっかりと表れています。

「安全でおいしい製品を届けるための努力を継続できるよう、素直な心で様々な意見に耳を傾け、熱意と誠意を持って仕事に励んでくれる人材に期待しています」と岡田常務。食品に興味があるのはもちろん、自分が食べておいしいものを広く伝えたい!というマインドが大切なのかもしれません。新潟を代表する名ブランドで働く醍醐味もまた、同社ならではのやりがいにつながりそうです。

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