にいがた就職応援団ナビ2025

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包装機械のパイオニア、働きやすい環境づくりにも独自の遊び心が!

技術者のやりがいに満ちた、オーダーメイドのものづくり

大森機械工業は、あらゆる商品を包装するための機械をつくる会社です。スーパーやコンビニに並ぶ多様な食品、薬やマスクといった医薬品など、パッケージする商品によって機械に求められるスペックも異なるため、製造はほぼオーダーメイド。重ねた実績により業界トップの特許数を誇る、包装機械のパイオニアでありリーディングカンパニーです。

また同社は、かねてからより良い職場環境づくりに注力してきました。新入社員が仕事や会社に自然と馴染めるようサポートするブラザー制度や、男性社員による長期取得の実績もある育児休暇、そして「社長のおごり自販機」という遊び心あふれる取り組みまで。早速、国内3工場のうちの一つである長岡工場に伺って、皆さんの声を拾ってみました!

長岡工場 工場長

飯酒盃イサハイ マコトさん

取材日の前週までドイツで行われた世界最大級の包装技術展に出展してきました。世界のトレンドを見据えた提案を行っていきます。

実はソリューション事業である、という考え方

同社の歴史は魚肉ソーセージから始まりました。当初はそれぞれの端を紐で結ぶのが一般的な包装でしたが、今に続くアルミ製の留め具を編み出すことでパッケージ業界に参入。またスーパーで多用されているような、トレイ上の肉や魚をラッピングする「ストレッチ包装機」ではシェアトップを獲得するなど、着実に信頼を重ねてきました。

「カギは“自動化”」と話すのは工場長の飯酒盃さん。人手不足が深刻な今、顧客の困りごとを自動化によっていかに解決するか。その課題にオーダーメイドで応える開発力、それをノウハウとして蓄積し、多様なニーズに活かす応用力こそ同社の強みなのです。

「答えを持っているのはお客様ではありません。だからその困りごとにじっくりと耳を傾け、課題発掘から問題文の作成、その最適解を探して形にするまでが私たちの役割。当社が展開するのはソリューション事業であると考え、先回りの提案に努めています」。

  • 仕事の進め方として、機械ごとに機械設計・電気設計・製造の各部署の担当者を決め、チームを組んで機械を仕上げていきます。

ものづくりの醍醐味と、出張のお楽しみ

では、この仕事の面白みは何でしょう。「自分たちの手がけた包装機でパッケージされた新商品がリリースされ、よく行くスーパーやコンビニで見かけたときなどは、モチベーションが上がる瞬間ですね。ちゃんと糊がついているかなど、つい細かなことが気になってしまうのですが(笑)」と飯酒盃さん。

先輩社員は、部署を超えて意見交換しながら最適解へとたどり着く過程にも、ものづくりの醍醐味を見いだしているようです。「煮詰まっていると、自然と人が集まってきて相談にのってくれるんです。意見を出し合って修正したり、先輩がアドバイスをくれたり。そこに学びが生まれ、仕事も前進しやすくなります」(電気設計グループ/町田 司さん)。

また、機械の据付など顧客のもとで行う業務もあるため、出張が多いのも同社の特徴。実はそこにも楽しみが……。「当社の出張先は北海道から沖縄、さらに海外まで。現地の名物を食べたり観光したり、旅行が好きなので出張は仕事外の時間もしっかり楽しんでいます」(製造部1グループ/小林 蒼生さん)

  • 製造現場では先輩がしっかり指導をしてくれます。

  • 機械設計と電気設計の二人による打ち合わせ

「社長のおごり自販機」とは?

平均年齢38歳と社員の定着率が高いのも同社の強み。それは技術者マインドをくすぐる仕事の面白みはもとより、働きやすい環境が整っていることも大きな理由でしょう。

例えば、新入社員にも入社時から20日の有給休暇が付与されるほか、一人暮らしの場合は数年間の家賃補助あり。また出産祝い金は最大100万円(第4子)が支給されるなど、安心してそれぞれのライフプランを描けるような制度が充実しています。

なかには「社長のおごり自販機」というユニークな取り組みも。これは社員が2人同時に社員証をかざすと好きな飲み物が無料となるもので、社員のコミュニケーション促進を目的とした社長の粋なはからいです。

職場はアットホームで和やか。「とはいえ、単にそれだけではありません。心理的安全性が高く、上下関係や相手の立場を尊重しながら、気負うことなく積極的に意見できる。それが妥協のないものづくりにつながっていると思います」(機械設計部/櫻井 伸之介さん)。良い機械をつくりたい。そんな共通の目的意識があればこそ、の好環境がここにあります。

  • 円滑に仕事を進めるにはコミュニケーションが大切です。

工場新設、そしてさらなる分野拡大へ!

「これまでリーマンショックやコロナ禍の影響は受けても、赤字になったことはないし、もちろんボーナスが出なかったこともありません」と飯酒盃さん。食品、医薬品、日用品といった広い分野に携わり、それらは社会情勢が変化しようとも「なくならないもの」であることは同社のメリット。多くの柱を持つことで業績は常に安定しています。

一方で、その強固な基盤をもとにチャレンジを続ける姿勢も。脱プラスチックの流れを受けて紙100%のパッケージを開発し、包装業界における世界最大の展示会に出展するなど、サステナブルな社会の実現にも貢献できる企業を目指しています。

また2025年の秋には新工場を竣工予定! より生産効率を高め、売上を拡大することで、社員にしっかり還元する。その好循環を築くことが今後の展望です。「さらに関わる領域や分野を広げ、業種を超えたサービスの提供を。私たちの仕事は“問題解決”なので、未来はいくらでも広がりを増すでしょう。その挑戦こそ成長の足がかりだと考えています」。

  • 電気設計では実際の機器を使ってのテストも行われます。

  • インタビューへのご協力、ありがとうございました。

手がける機械はほぼオーダーメイド。顧客の要望を発掘するところから始まるものづくりに、プロフェッショナルな技術者集団が一丸となって取り組んでいます。

「自分はちゃんと活躍できるのかと不安に思う人もいるかもしれませんが、そこは心配無用です。杓子定規の教育ではなく、OJTを基本に実践的な指導を丁寧に行うので安心してください」と飯酒盃さん。同社はブラザー制度を導入しており、新入社員には年代の近い指導係の先輩が付くため、さらに安心。働きやすさに配慮された環境で、ものづくりの難しさと楽しさを存分に味わえる会社です。

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