株式会社BWR運転訓練センター|にいがた就職応援団ナビ2024 -新潟の就活準備・インターンシップ情報サイト-

にいがた就職応援団ナビ2024

応援団ルポ

電力の安定供給のために!全力対応の訓練施設をルポ!

あくなき安全性のための訓練機関

「BWR運転訓練センター」と言っても、正直、一般にはあまり耳にする機会がないかもしれません。「BWR」とは「沸騰水型原子炉」のこと。ここは原子力発電所の運転員が、より安全に発電所を運用できるようトレーニングを行う施設です。「沸騰水型原子炉」は日本の多くの原子力発電所で採用されている一方、第三者機関としての訓練施設は国内ではこちらだけ。ここには全国各地から運転員が集まり、インストラクターの指導のもと訓練に励みます。「日本の電力の安定供給はこの施設が担っている」そう言っても過言ではありません。教える側であるインストラクターも皆、強い使命感で教育にあたっています。では、その現場をのぞいてみましょう。

管理部 総務グループ

横田 徳恵さん

2016年入社。柏崎市出身。「BWR運転訓練センター」を選んだのは、休日の多さをはじめとする福利厚生の充実さ。オフにはあちこち食べ歩きに出かけることも。

現場のプロが学ぶ、BWR国内唯一の第三者施設!

新潟県刈羽郡刈羽村。柏崎刈羽原子力発電所のそばにある「BWR運転訓練センター」。静けさに包まれた館内はまさに学びの場といった雰囲気。1993年に完成した施設には約60人のスタッフがおり、さまざまなアプローチで原子力発電所運転員の教育を行います。とはいえ、いわゆる素人向けの教育施設ではありません。現場で経験を積んでいる運転員の方が対象です。初級から中級、上級と、クライアントである電力会社のニーズを受けて訓練を行います。訓練は長いもので45日間。休日を入れると2ヶ月もの長期間になります。

ここで扱う「沸騰水型原子炉」は東北電力、東京電力など日本の多くの原子力発電所で採用されています。他に「加圧水型原子炉」(PWR)というものがあり、こちらは関西電力や四国電力などで使われています。沸騰水型原子炉とは、ざっくり説明すると核分裂反応によって生じた熱で水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電するシステム。仕組みとしてはシンプルですが、核を扱うデリケートなプラントであることに変わりはありません。そのため、運転員にも高い技術が求められます。

  • BWR型原子力発電所の中央制御室を忠実に再現した1/1スケールのシミュレータは圧巻の一言です。

電力という社会インフラを安定的に。安全に。

言うまでもなく電力は重要な社会インフラです。「BWR運転訓練センター」は運転員の教育を通して間接的に電力インフラの安定化に貢献しています。「最近の世界情勢もあり、化石燃料(石油や石炭、天然ガス等)の流通は減少しています。資源のない日本で、原子力発電所は大切な役割を担います。「発電所は稼働していなくても、そこに核がある限り、管理する人がいないといけません。BWR運転訓練センターの役割は今後も重要になってくると思います」(横田さん)。

実はこちらの社員約60人のうち、35人近くがインストラクターです。基本的に理系出身ですが、原子力を専門に学んだ人ばかりではありません。じっくり時間をかけて、育成しているそうです。インストラクターはデビューまで3年。全分野を教えられる、いわゆるエキスパートになるまでに8〜10年はかかると言います。「インストラクターは教えるだけでなく、そのための準備の時間も大切です。そのため年間を通して無理なく指導ができるようスケジュールが組まれています。私がインストラクターの皆さんに接して感じるのは、人への気遣いや気配りのすごさ。さすが、教えることのプロといった感じです」(横田さん)。

  • BWR運転訓練センターのインストラクターは約35人在籍。テキストを基にした座学や、1/1スケールの中央制御室を模したシミュレータでの各種訓練を行います。

  • ここでは暗記ではなく、「発電所の設備はなぜ必要か」「どういった考え方で作られているか」などの考え方を知ることに重きを置き訓練を行っています。

1/1スケール制御室での模擬訓練を実施!

基本的な知識を付けた後、施設をグルリと回ってみます。まず目立つのは渡り廊下で結ばれた訓練生寮。訓練はコースによっては2ヶ月ほどかかります。訓練生寮は訓練を受講する訓練生が宿泊する際に利用され、全室個室で20名ほどが暮らせます。食堂や大浴場、勉強室に図書館、リフレッシュ用にジムまで併設されています。

本館には会議室のような座学用の講義室がいくつか。そしていくつものセキュリティを経て通してもらったのが、この施設のキモであるシミュレータ室です。1/1スケールで実際の制御室が再現されています。ここに運転員が入り、さまざまなアクシデントのシナリオをシミュレータで再現し、適切な安全対応が取れるよう訓練を行います。全体を見渡せる位置に、インストラクターが控えるガラス張りのブースがあります。ここから運転員の動作を、時には双眼鏡を使いながら細かくチェックします。シナリオによっては大きな警報音が鳴り響いたり、ブラックアウトしたりと、訓練とわかっていてもドキッとするような仕掛けも。緊急時にどう対応するか。安全安心のために、あらゆるシチュエーションを考え、再現し最適な対応を促します。

  • 施設内には食堂や大浴場、勉強室に図書館などあらゆる環境が整備されています。

  • インストラクターは様々なトラブルを想定したシナリオを考案し、運転員が適切な安全対応が取れるように訓練を行います。

インストラクターの育成は時間をかけてじっくりと

「BWR運転訓練センター」では、社員がお互いに「さん」付けで呼び合っています。これは部長であろうと社長であろうと同じだそう。社員同士のフラットな関係性が感じられます。「過去10年で新卒入社の離職率はゼロです。高待遇と安定感はこの職場ならではだと思います」(横田さん)。

インストラクターは入社の翌日から原子力プラントメーカー(日立、東芝等)で2年間の実習研修を受けます。その後、社内で1年間勉強して社内資格を取得し、インストラクターデビューです。社内資格を取得するたび、報奨金も支給されます。資格は全部で13。半年で1つのペースでも、全資格を取得するには入社から10年近くかかります。逆に言えば、ここではそれだけ時間とお金をかけて人材を育成しているのです。社外の資格、例えば技術士の資格などの取得に際しても、費用は会社が負担。取得時には報奨金が支給されます。

「年間休日は124日。有休を含めると140日くらいの休みが取れます。有休は自分の判断で好きな時に取得できます。年末年始と合わせて17連休取ったケースもありますよ」(横田さん)。ワークライフバランスはバッチリ。インストラクターという仕事は勉強好き、教えること好きな人にピッタリの職業かもしれません。

  • 社員同士は「さん」付けで呼び合うなどフラットな関係が特徴。過去10年間の新卒入社の離職率はなんとゼロ。ワークライフバランスの充実度合いがうかがえます。

現在活躍中の20代の若手インストラクターともお話をさせていただきました。ものすごい熱意と情熱にあふれている方でビックリしました。聞けば「先輩インストラクターに感化された」とのこと。運転員は核というデリケートなものを扱う現場にいます。彼らがどんな状況下でも安全に作業を行えるよう、あらゆるシナリオを立て、対処策を示すのが彼らの仕事です。ここで行うのは形だけの「訓練」ではありません。どうすれば伝わるか。社員一人一人、会社全体が本気で向き合う姿勢を感じました。

イメージ

他にこんな企業も見てみませんか?