社会福祉法人ロングラン|にいがた就職応援団ナビ2024 -新潟の就職・新卒採用情報サイト-

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応援団ルポ

ロングランは、利用者さんもスタッフも個性を活かせるところ!

誰もが幸せに暮らせる社会を創る。

生きにくさを抱える人たちを、『一生涯を通して』支援する社会福祉法人ロングラン。
ここで働く職員の方々は、意外にも福祉系の学校・学部「以外」の出身者が多いそうです。それはロングランが、福祉の先入観にとらわれない柔軟なアイデアや発想こそが重要だと考えているから。

今回お話をうかがう品川竜也さんもその一人。何気ない動機で入職し、一つひとつ仕事を覚えた経験を語ってくれました。

生活支援部門課長

品川 竜也さん

「生まれも育ちも柏崎。海や自然が近くにあるのはいいですね。休みの日はバイク、映画鑑賞、ゲーム、温泉(サウナ)でリフレッシュします!」

志望動機は「スーツを着なくていいから」

「『unluckyはunhappyじゃない』。これは当法人の理事長がよく言う言葉で、私がとても好きな言葉です」。そう話すのは、ロングラン入職10年目の品川竜也さん。「障がいを持って生まれたのはunluckyなことかもしれない。でもそのせいでunhappy=幸福じゃないのは社会の努力不足。だからロングランは利用者さんと一緒に走り続ける、という法人名の原点にもなっている言葉です」

品川さんは利用者と接する現場の仕事に加え、管理職も担当。今やロングランになくてはならない人材ですが、「元々この仕事を選んだのはお金がなかったからなんです」と明かします。「あとは『スーツを着なくていいから』と『人と関わる仕事=もう勉強しなくていい』という謎理論からでした(笑)」

入職当初は福祉の専門用語を覚えたり、考え方を理解したりするのに苦労したそうです。また、同じ名前の障がいでも、利用者さんの個性に合わせて支援のやり方を変える必要があります。何度もトライ&エラーを繰り返し、経験則から似た事象に対して答えを導き出せるようになったと言います。

子どもの利用者の支援も、最初は得意ではなかったそうです。ですがある時、品川さんの心を大きく動かす出来事が起こります。子どもの支援を担当していた職員が退職。「最近〇〇さん来ないね」と寂しそうな子を見て「自分が代わりになれれば」と、初めて全力で遊んでみたのだそうです。「すると翌日、そのお子さんが笑顔でそばに来て『品川さんが来て嬉しい』と言ってくれたんです。『あ、壁をつくっていたのは自分の方なんだ』と、そこから考え方を変えることができました」

今ではお子さんと遊ぶことが何よりの楽しみ。一緒に働くヘルパーさんからも「品川さんがいると安心」と大きな信頼を寄せられています。

  • 今では子どもたちの成長に関わることができるこの仕事に誇りを持っています。笑顔が絶えない職場です!

  • 年齢を問わず、気さくな職員が多いです。支援の際に分からないことがあっても、丁寧に説明してくださる方ばかりなので、安心して働けますよ!

一生涯を支える、レアな社会福祉法人

サービス提供責任者であり、課長職も務める品川さんは、様々な連絡・調整にあたります。職員からサービスの運用に関して相談を受けたり、法人の収益面を考える仕事もしているそうです。

「利用者さんの将来のプラスになる取り組みにも力を入れています」と品川さん。たとえば、高齢の利用者が寝たきりにならないよう、早い段階から歩行のリハビリを行うなどの予防的支援をすることもその一つ。そのために外部の相談支援専門員(障がいを持つ人や家族をサポートする専門職)や行政関係とやりとりすることも多いそうです。

ロングランでは就学前の子どもから高齢の利用者の看取りまで、一生涯支えることをモットーとしていますが、実はこうした法人は全国的にも珍しいのだとか。「ほとんどの法人さんが利用者さんの年齢や段階で区切り、部分的にサポートしています。ロングランのやり方が当たり前だと思っている自分には、一部分だけ関わって切り離すのは考えられません」と品川さんは語ります。「職員も同じ気持ちだと思います。困っている人を放っておけない、支えるのが当たり前の人たちなんです。児童部門の支援を利用していた子が就職したりして、成長を見守る喜びを味わえるのもロングランならではですね」

  • 生活で必要なこと、将来役立つことなど、そのお子さんが生活していくうえで必要になってくる選択肢を増やせるように。一人ひとりの特長を活かすための支援計画を考えます。

  • どんな障がいのある利用者さんでも生まれ育った地域で幸せな暮らしをし続けられる、人として当たり前な幸せを、サービス提供や地域活動等を通じて生み出していきたいです。

完璧を目指すより、個性を発揮できる職場に

人事業務も担当する品川さんは「仕事の7割くらいは学生の採用について考えています」と話します。「福祉分野に足を踏み入れるのは、特に未経験の人にはすごく勇気のいること。ましてや東京から地元にUターンしたり、地元を離れて柏崎に来たり。ここに来てくれるだけですごいので『ロングランに来てポジティブになった』『考え方が変わった』と思ってもらえるような法人にしたいですね。私が入職した頃より給料も上がりましたし、若手の意見や要望をより受け入れる環境になったと思います」

また、仕事は完璧にやる必要はないと品川さんは言います。「利用者さんは100%は求めていません。職員も人間。早く帰りたい日があったり、今日はちょっと頑張って残業しようかなという日があったり。そうやって平均して70点、80点くらいの仕事をしていれば上出来すぎるくらいだと思いますよ」

今後の目標は、職員の個性や強みを活かせる法人にすること。適材適所で働ける環境を整えれば、ロングランはますますパワーアップし、利用者にも職員にも魅力的な法人になりそうです。また、常に学び続けることも品川さんの大きな目標。「勉強しなくていいという思い込みで入りましたが(笑)、課長職を通じて、知識が強みにも防具にもなると痛感しています。他者の人生を想像・妄想してよりよい方向へ進められるよう思い描き、活動するのがこの仕事。続けるための思いと、それを支える知識や行動力が重要だと感じています」

苦手な勉強も、好きなことを中心に少しずつでも続けていきたいと話す品川さん。無理なく、けれど真摯に「誰かのためにできること」を模索する姿は、とても輝いていました。

  • 10月~12月を重点月間として月1回研修を行っています。こちらは、おむつメーカーの方を講師にお招きしておむつやパットの当て方、使用時の留意点などを学んだ際の写真です。

  • 7月~9月を発達障がい月間として月1回研修を行っています。発達障がいとはどんな障がいなのか? どんな関わり方、支援の方法・ツールがあるのか学んでいます。

品川さんの仕事の必需品は、ずばり「パソコン」。「字が汚いので、報告書もメモもサッとつくれてその場で送れて、疲れた時は音楽も聴けるパソコンはまさに必須アイテム。もし朝出勤してパソコンの電源が入らなかったら、遠くを見つめてしまうと思います…(笑)」。苦手なこともサラッと話してくれる気さくさ。後輩職員や法人の成長のために力を尽くす誠実さ。こんな先輩がいたら、どんなに頼り甲斐があるだろう。品川さんの人としての器の大きさを感じた取材でした。

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