まずは藤木鉄工の概要をお聞きしました。同社は「鉄構部門」と「橋梁部門」の2部門構成。鉄構部門は、高層ビル、工場、学校、病院など建物の骨組みとなる鉄骨の設計・製作・施工を担当。橋梁部門は、高速道路や幹線の道路橋、鉄道橋、吊橋、水路・ガス管橋、ゲート、スノーシェッドなどの設計・製作・架設まで担います。
「当社の鉄骨は社会インフラに直接関係します。時には人命にも関わる重要なものを作っているという意識を強く持っています」と小林常務。1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災での経験を踏まえ、その意識はより高まっていると言います。
世界レベルの技術力を誇る日本の鉄骨製作。その中でも国土交通大臣認定最高位「Sグレード」に認定された工場は、国内の鉄骨メーカー約2,200社中、わずか14社19工場のみ。藤木鉄工は県内初のSグレードを取得した今も、さらなる高みを目指しています。