社員間の和やかムードに一目惚れ。一途な粘り強さをアピールして内定へ
大井田 和歌子 さん
Oida Wakako
県外短期大学 社会情報系専攻 文系
県外の短期大学に進学した大井田さん。「短大生の宿命です」と、入学してまだ間もない6月から就職活動をスタートしました。「でも最初は何からどう手を付けたら良いのか全く分からなくて……。まずは、チラシで見かけた企業研究イベントに友人と参加したんです」。そこで初めて様々な企業を目にし、イベントの雰囲気を体感しました。Uターン就職を決めていた大井田さんにとって、合説は新潟の企業の情報を得る貴重な機会。そこで1年生の夏を「企業研究期間」と位置付け、できるだけ多くのイベントに足を運びました。
就活の仕組みや自分のやるべきことを改めて知ったのは、10月を迎え、大学の就活講座やセミナーが始まってから。自己分析や面接練習などに取り組み、徐々に活動を充実させていきます。「日中は1コマから6コマまでみっちり授業を受け、18時にバイトへ。21時ころ帰宅してから寝るまでの時間を使って企業研究に励みました」。動きが本格化する冬には、気になる企業のインターンシップに参加したり、キャリアセンターで面接練習を行うなどして充実した日々を過ごします。ちなみにアルバイトはスーパーマーケットのレジ。2月から5月までは一時休止して就活に専念するなど、計画性をもって臨みました。
「最初から業種や職種を絞ることなく、自分が成長できる場を求めていました。重視したのは、職場の雰囲気や自分とのマッチング、将来性などです」と大井田さん。同郷の少ない県外短大からのUターン就職ゆえにOB訪問が叶わなかったため、生の声に触れられるインターンシップを積極的に活用しました。参加した企業も、鉄道運輸業、金融業、製造業と多様です。「どれも楽しかったし、社員同士のコミュニケーションから会社全体の雰囲気を知ることもできました。金融業のインターンシップでは、討論会で専門的な内容を堂々と述べる大学生に圧倒されることもありましたが、就活講師からの『短大生は若さをアピール!』というアドバイスを思い出し、縮こまらずに頑張りました(笑)」。
就活スタート時の自己分析の結果は、目標に向かって粘り強く努力し、決して諦めないタイプ。反面、自分に自信がなくネガティブ思考だったという大井田さんは、就活を通して様々な大人と触れ合い、認められることで新たな自分を発見したと話します。「面接のときにインターンシップでの落ち着いた行動を褒められたり、自分でも気づかなかった長所に出会い、得られた自信を成長につなげられたのが何よりの収穫です」。
大井田さんの就活スケジュール
業界を絞らず、広い視点で就活を続けてきた大井田さんですが、最終的には短大での学びを生かしてIT企業「株式会社オスポック」への就職を決めました。「会社見学の際、社員の皆さんの仲が良さそうで、とても雰囲気がいいなと思ったんです」。もちろん、新潟に居ながらにして大手IT企業と協業できること、地域の自治体に大きく貢献する事業展開に将来性を感じたことも決め手でした。
また在学中に取得したIT関連の資格、それを手にするまでの努力も、決意を後押ししたようです。「短大入学当初はタイピングが苦手で、周囲との実力差に焦る毎日でしたが、大量の課題をこなしながらとことん練習した結果、短期間でブラインドタッチが可能に。7月にはデータ作成と文書作成の資格を取りました。2年生で学んだプログラミングも難題であるほど楽しく挑戦できたんです」。
持ち前の粘り強さと、水泳やテニスなどのスポーツ経験で培った負けず嫌いの精神は、大井田さんのアピールポイント。それらも今後さらに生かされることでしょう。「自分を育んでくれた地域や社会に、今度は恩返しをする番です。そのためにもしっかりと技術を積み上げ、お客様の笑顔につなげられるような仕事をコツコツと頑張りたいと思います」。
内定企業 人事担当者コメント