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セッツカートン株式会社

限りない段ボールの可能性を
追い求める総合パッケージメーカー。


専務取締役/酒井 房夫

兵庫県に本社を置き、包装資材の製造販売を行うセッツカートン株式会社。「日本の段ボールの父」といわれる井上貞治郎が設立したレンゴー株式会社のグループ企業であり、現在は全国に13工場と、ベトナムのホーチミン市に海外工場を展開しています。中でも同社の基幹工場と位置付けられ、重要な役割を果たしているのが燕市にある新潟工場です。今回は専務取締役の酒井房夫氏に、同社の特徴や成長を続けられる理由、知られざる段ボールの秘密などを教えていただきました。

基本データ

  • 創業/1947年(昭和22年)
  • 資本金/4億円
  • 新潟工場所在地/新潟県燕市新興野12-66
  • 連絡先/0256-97-4791
  • 社員数/約800名(2019年2月末)
  • 売上高/467億4600万円(2018年3月実績)
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事業内容について教えてください。

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当社を一言で言うなら、段ボールを中心とした「総合パッケージメーカー」です。物流用段ボールケース、段ボール紙、化粧箱などの製造販売をしています。

段ボールの歴史は古く、1800年代のイギリスで紳士がかぶる帽子の汗取りに使用した波状の厚紙がルーツとされています。その後アメリカで包装材に転用され、日本で本格的に作られるようになったのは110年ほど前です。それ以前はものを包んだり運んだりするのに木箱が使われていましたが、木は重く開閉にも手間がかかります。段ボールは軽くて丈夫で開閉しやすく、処分も簡単という画期的な包装材でした。新潟に段ボールメーカーがない頃は、わざわざ埼玉や九州などから仕入れていたそうで、いかに需要があったか分かります。

段ボールで包まれる品物も、野菜や果物などの青果から、食品、電化製品、ペットボトル飲料、ネット通販商品などと時代を映す鏡のように変わっていきました。中身は変わっても段ボールは時代を超えて100年以上も残り続け、今なおこれほど使い勝手のいい包装材はないと言っていいでしょう。こうした歴史からも分かるように、段ボールは世の中の主要産業と切っても切れない間柄。社会経済の一つのバロメーターとも言えるかもしれません。

御社の強みはどんなところですか?

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当社の強みは「品質」にあると考えています。品質とは製品そのものの良し悪しだけではなく、整理整頓された工場、顧客から信頼される人材、生産性を向上させる思い切った設備投資なども重要な要素です。当社の生産量や売り上げが毎年成長を続けられるのも、「品質」を重視した成果だと思っています。

段ボールというと、決まったサイズを大量に作り置きできそうですが、当社製品のほとんどは、お客様のご要望に応じて製造するオーダーメードです。また、異種混入を防ぐために可能な限り製品のストックを持たないよう計画的に生産しています。お客様の大切な商品を包む段ボールですから、異種混入はあってはならないこと。段ボールをストックしている時間が長ければ長いほど、異種混入のリスクが高まりますからね。これは注文受付後のスピーディーな納品にもつながり、お客様にも喜ばれています。

ちなみに段ボールは紙をたくさん使って環境に良くないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は段ボールはリサイクルの優等生で、リサイクル率は97%です。特に日本ではリサイクルのシステムが確立されており、世界的にも高品質のリサイクル段ボールが製造されています。

現在の段ボール事情と、御社の今後のビジョンをお聞かせください。

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最近は「スマート・ディスプレイ・パッケージング」の段ボールが注目を集めています。これは従来の「運ぶ」ための段ボールというだけではなく、より開けやすく陳列しやすい構造にすることで小売店の作業負担を軽くしたり、そのまま店頭ディスプレイに使えるデザインにして販売促進効果を高めたりする、新発想の段ボールケースです。LCC(LOW コスト・LOW CO2)による軽量化や薄紙化にも力を入れ、より付加価値のある製品作りに日々邁進しています。

また、当社の段ボールは災害援助にも役立てていただいています。軽くて扱いやすい段ボールの特性を活かし、災害時に避難所で使える段ボールベッド「暖段はこベッド」をJパックス株式会社と共同開発しました。2011年の東日本大震災では約2000台、2014年の広島土砂災害では約500台を支援させていただきました。避難所でより簡単に組み立てられるよう、今でも改良も重ねています。防災協定を結んでいる地方自治体は全国150か所を超え、段ボールメーカー各社とも提携しながら業界全体で地域への貢献に取り組んでいます。

その時代時代のニーズに応える形で進化してきた段ボールには、まだまだ可能性が眠っているはずです。100年以上経った今でも圧倒的に物流包装資材の必需品であり続けていることが、その証ではないでしょうか。今後も段ボールの持つ無限の可能性を追い求め、お客様に、物流に、そして地域社会に役立てる企業を目指していきたいと思います。

取材を終えて…

「日本では年間一人当たり105枚もの段ボールを使っている計算になります」と教えてくれた酒井専務。いろいろな業種や商品と関わることができるので、縁の下の力持ちとして人や社会の役に立っている実感が得られる仕事だと思いました。また、安定した仕事量を保つ一方で時代のニーズを先取りし、積極的に提案することでセッツカートンは成長を続けてきました。自分で考えて工夫をするのが好きな人には、大きな活躍のチャンスがありそうです。

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