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IPPO君がゆく!応援団ルポ
世界トップクラスの検査技術のヒミツを探る。

10年先を見越し、販売を考えた開発こそ成長の秘密?

食品工場に欠かせない異物検査機を製作するシステムスクエアをルポ!

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加工食品や医薬品、化粧品などの多くは、自動化された工場で生産されていますが、製造工程で間違って入り込んだ人の目では見つけにくい金属や骨などの異物を見つけ出すのが「異物検査機」です。システムスクエアの異物検査機は、センサー回路、アナログ・デジタル回路、FPGA、マイコンなどの要素技術が詰め込まれており、独創的な検査機になっています。世界初、国内初の技術も多く、特許も取得しているので他では真似できない製品です。今回は、システムスクエアの山田清貴社長に話を聞きながら、着実に成長を続ける同社の秘密に迫ります。

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安全・安心な食品・医薬品などを支える異物検査機。

システムスクエアが製造する異物検査機。「何?」という人が多いかもしれませんね。工場で作られる加工食品、医薬品、日用品などの製造工程で、間違って異物の小片が入ることがあります。それを、インラインで自動検査し、排除する装置が異物検査機です。金属検出機は磁界センサーによって金属を、X線検査機は画像処理によって石やガラス、骨などを見つけ出します。

最近は異物だけでなく、X線の画像処理によって形状、重量、個数なども同時に計る、複合的な検査も要求されているそうです。食品工場に行けば、必ず異物検査機が導入されており、スーパーやコンビニなどでは異物検査機がない工場からの製品を受け入れないほどとか。異物検査機の存在感、半端ないですね!

また、お菓子の袋をパッケージングする際、菓子片を噛み込んで密閉度が損なわれないよう、かみこみ検査機を使って見つけ出します。日頃から皆さんが食べているインタスタントラーメンのスープ袋の各食品メーカーのかみこみ検査には、ほぼ同社の検査機が使われているとか。メーカーからも頼りにされており、安定的な受注が続いているそうです。

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デザインも性能の一部と考え、使いやすさを意識。

同社の強みは、徹底した顧客ニーズの収集から始まる商品開発力。顧客の困りごとをヒアリングし、販売企画・製品企画へとつなげていくのです。世界初、国内初の技術にも果敢に挑戦し、開発には最低でも5年はかけるとのこと。10年前には新製品の方向性を見極めなくてはならないため、その先見性にも驚かされます。

デザインを重要視するのも同社の特徴。工場の生産ラインに導入される装置ですが、「グッドデザイン賞」を始め、さまざまな賞を受賞しているんです。人も検査機も第一印象が重要! デザインにまで気を配っている検査機なら、性能や使い勝手の完成度も高い、というわけです。販売のことまできちんと考えた戦略なんですね。

同社は展示会にも積極的に出展。販売促進の要と考え、国内では年に8回ほど、海外では毎月行っています。ブースのデザインにも気を配るとともに、全国の営業所から営業スタッフが集まり、実際に新作の機械も動かして、来場者に大きなインパクトを与え販売に結びつけているんです。

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食品、医薬品から日用品や医療、暮らし全般に進出。

食品に比べて求められる精度がより厳しくなりますが、同社では今後、医薬品・医療、暮らし全般の分野にも進出。薬を製造する際の異物、錠剤の欠けなどを検査する機械を開発し、市場を拡大していく計画です。そのほか、ガーゼ、マスク、ティッシュ、コンタクトレンズ、レーザープリンターのトナーなど、暮らし全般に関わる分野にまで広げていくそうです。特に、化粧用ガーゼは、オーダーメイドで専用の機械を開発。また、AIやIoTを搭載して、例えば魚の骨をAIによって検出精度を高めるとともに、誤検出の減少を図っています。

同社では今、新工場を建設中です。現在の受注をこなすにはより大きな工場が必要で、まだまだ開発のアイデアがたくさんあることから、商品が増える一方でもあり、新工場は必然だったようです。拠点が一カ所にまとまるので、効率もより良くなりそうですね。

海外比率も高まっており、当面は3割、ゆくゆくは5割以上になると予想しています。

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自ら学び、考え、改善していく人材を育成。

「分からないことがあったら、すぐに周りの人に訊ける雰囲気があります。部署間のやり取りも活発で、連携も取れています。働きやすい環境の中で仕事ができていると思いますよ」と、社員の皆さんは話します。現場の平均年齢も若く、気軽に話し合える雰囲気があるようです。部署を超えたワーキンググループを結成して改善活動を行ったり、各部署で朝礼を行って情報を共有したりしているとか。いろいろ工夫しているんですね。

同社にとって、最も力を注いでいるのが人材育成。人事考課を制度化しており、自己評価、職長評価、部門長評価と進み、フィードバック評価でどう評価されているかを確認。次の目標に生かしています。また、通信教育プログラムの中から、受講したいものを選んで学べる制度もあります。費用は会社負担。英会話を学ぶ人も多く、皆さん学ぶ意欲が高いようですよ。

また、毎年開催しているのがトップ対話会。パートさんから正社員まで直接社長と対話する会を設け、仕事の悩みから改善提案、会社への要望などをざっくばらんに話せる会とのこと。4カ月かけて全員と行うそうです。

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IPPO君の独り言

固定顧客の社名を聞いてびっくり。誰もが知っている食品、製薬、日用品、工業品の大手メーカーばかりです。そうしたメーカーにとって、異物混入で製品回収となれば莫大な損失。システムスクエアの異物検査機が、頼りにされているというのも頷けます。着実に業績を伸ばしており、新工場の建設でさらに成長していくのは間違いありません。工場内も見せてもらいましたが、整理整頓された環境の中、若い人がキビキビと働く姿が印象的でした。

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