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株式会社ファーネス

独自のシステム化技術を確立しながら、
電子部品製造装置を自社一貫生産。

1973年の創業以来、プリント配線板などの電子部品を製造する機械装置の開発、設計、製作と、付帯装置などを手がけてきた株式会社ファーネス。現在ではプリント配線板の業界では一目置かれた存在になっており、大手メーカーと直接取引するまでになっています。

自社での一貫した生産体制を整えてお客様の要望をいち早く形にするとともに、的確なトライ&エラーによる評価、改善までの時間を短縮。ユーザーサイドに立ったシステム化など独自技術を開発し、取引先から高く評価されています。同社の強みや今後の戦略を紹介していきます。

基本データ

  • 設立/1973年1月
  • 資本金/1200万円
  • 本社所在地/東京都杉並区宮前4-29-3
  • 連絡先/0254-41-4434(新潟工場)
  • 社員数/45名(2017年12月現在)
  • 売上高/13億円(2017年6月期)
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プリント配線板製造装置や自動化・省力化装置を製造

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プリント配線板を始めとした電子部品を製造する機械装置、供給や収納を行うマテリアルハンドリング装置、クリーン化対応装置などの開発、設計、製作と、それに付帯関連する業務がファーネスの主な事業です。プリント配線板表面に高機能インクを塗布・乾燥する標準化製品を核に、お客様のご要望に合わせた周辺装置を世に送り出しています。最近では世界的に自動化・省力化・省人化の流れが加速しており、それに対応した装置の依頼が多くなっています。

「今、スマートフォンを始めとしたエレクトロニクス機器がどんどん小型化、軽量化、薄型化してきています。それに伴ってプリント配線板は、配線の幅も間隔もμ(ミクロン)単位で細くなってきており、導通異物があると信号がショートして問題になります。そのため今は、クリーン化設備などの異物が発生しない環境下で製品を製造しなくてはなりません」と、同社取締役新潟工場長兼製造部長の丸山正文さんは話します。異物になるような粉塵をできるだけ出さない発塵対策、出た粉塵を製品に付着させない防塵対策が、ファーネスの製造装置では進められています。

また、トレーサビリティといって、その製品がどのようにできたか後から追跡できるよう、製品の個々のパーツにまで個体番号を付けることが求められるようになってきました。今、同社では0.7×1.8mmのプリント配線板の製品ピースの中に1文字が60μ×80μという微細サイズの英数字フォントを8桁レーザーマーカーで自動印字していく装置を手がけています。この印字システムはプリント配線板の原反の状態に印字するということでは国内初。時代の波とともに求められる新しい装置の開発は、同社の強みとしてお客様から求められている分野です。

国内外屈指の大手メーカーの信頼を得て直接取引

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ファーネスは国内プリント配線板の黎明期から、技術を確立しながら事業を発展させてきたメーカーです。インテル、SAMSUNG、京セラ、パナソニック、ソニー、日立化成、凸版印刷(敬称略)といった、誰もが知る国内外屈指の大手メーカーと直接取引を行っており、現在では海外との取引が大きく伸びています。

同社では多種多様な工作機械を保有するなど設備面での充実を図り、機械・電気設計、資材調達、加工・溶接、組立、試運転、検査まで自社での一貫生産体制を構築。プリント配線板を始め、一貫ラインを数多く手がけてきた同社は、それらの経験や培ってきたノウハウを基に、ユーザーサイドに立ったシステム化など独自技術を開発しています。

「効率的に機械装置を製造するのはもちろん、現地での据付や立上げ調整、アフターサービスも行っています。また、アイデアの大半を社内で具現化できるため、三現主義(現場・現物・現実)に基づいた的確なトライ&エラーによる評価、改善までの時間を短縮することができます」と、丸山さん。製品化の早さも同社の特徴です。

装置メーカーとしては県下屈指の大型クリーンルーム棟を有し、出荷前の試験・調整で使用することでクリーンな環境での出荷を実現。クリーンルーム棟の中には、さまざまな試験装置を揃えており、設計する前段階のデータ取りも可能です。こうした設備面も、開発的な要素が多い同社の特長の一つとなっています。

品質、効率をテーマに今後も果敢にチャレンジ

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成熟期を迎えたエレクトロニクス機器も、今後はIoT(IoE)やAI分野が進展し、ユーザーからはより品質や効率が求められていくでしょう。

「当社は今後、ユーザーや副資材メーカーなどとのネットワークにより、塗布・乾燥プロセス、さまざまな自動化・省力化に向けた、ハードとソフトを融合させた実効性のある提案を行っていきます。そのためにも、革新的な技術の創造、開発、構築に取り組み、この分野でのグローバルニッチを目指します」。丸山さんが描く展望は、アジア全域を核に世界を視野に入れています。

現在の取引先は国内が4割、海外が6割の比率。海外は中国、韓国、台湾が中心ですが、最近は日系メーカーが進出しているシンガポール、マレーシア、ベトナム、タイなどの国々との取引も増えているとか。今後はこの地域にパートナー企業の工場を造り、同社から一部技術を供与。装置のOEM生産を進めていくそうです。韓国ではまさに始まったところで、同社から技術者を派遣し、同社のブランド名で乾燥炉を生産し始めており、中国でも同じように進めていく方針です。

未知のものに挑戦し続ける同社にとって、人材は何より重要。求める人材像は、仕事に情熱を持って誠実に取り組める人、改革やチャレンジを求める人、積極的に自分の意見を展開でき、他人の意見を取り入れられる人。同社では社員を意図的にお客様に会わせるようにしており、お客様とのやりとりに仕事のおもしろさを見出している人がたくさんいるようです。

自由に発言できる環境にあり、やりがいは大きい

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最後に、システムデザイン課の山﨑淳仁さんに、同社の仕事の進め方や社内の雰囲気についてお話を伺いました。同社への仕事の依頼は、仕様が決まっている場合もあれば、「こんなイメージの装置が欲しい」という漠然とした場合もあるそうです。まだ世に出回っていない新たな案件ではこれまでの経験が通用しないような依頼もあり、そうした時はお客様といっしょにアイデアを練り上げ、トライ&エラーを繰り返しながら少しずつ形にしていきます。

お客様との良好な関係性がわかる出来事も。それまで使用していた海外メーカーの装置の入れ替えを検討している企業がありました。そんな時に技術力の高さや丁寧なアフターフォローの評判を聞いてファーネスに依頼。ゼロからいっしょに装置を完成させたそうです。同社のきめ細かな対応を物語るエピソードです。

「大変さもありますが、やりがいを感じ、チャレンジにも力が入ります。お客様を通して最先端技術に触れられるので、技術者にとっては刺激的ですよ」と、山﨑さん。同社の魅力の一つが、若手、ベテランを問わず自由に発言できること。みんなで考えて問題を解決しようとする前向きな雰囲気があり、日々ベテランと若手がいっしょに仕事をしているので、学ぶ環境が整っています。展示会や研修にも積極的に参加しており、それを自分の経験として積み重ねて、次の仕事に生かしています。

「失敗も多いですが、次に繋がる失敗なので、みんなが前向きに捉えています」と山﨑さん。自由にチャレンジできる環境から、向上心の高い人が同社には揃っています。

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