にいがた就職応援団ナビ2019

Interview with professional
ワークスタイル新潟
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設計の仕事は
「アイディアの引き出し」を増やす作業

ー 設計職 ー
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マイクロ・テック株式会社
設計部 浦佐設計課 課長

笠原 早人〈2007年入社〉

□出身校/塩沢商工高等学校
□出身地/新潟県南魚沼市
□趣味/ポタリング(自転車でのんびり散策すること)
□座右の銘・モットー/今日を楽しむ

COMPANY PROFILE

マイクロ・テック株式会社

本  社 〒279-0012 千葉県浦安市入船1-5-2 NBF新浦安タワー13F
TEL.047(350)5131 FAX.047(350)5133
長岡工場 〒940-2147 新潟県長岡市新陽2-1
TEL.0258(47)5881 FAX.0258(47)5886
浦佐工場 〒949-7226 新潟県南魚沼市山崎新田1000-6
TEL.025(779)5120 FAX.025(779)5121

事業内容/スクリーン印刷機及び製造設備の設計、製造、販売

資本金/6900万円 従業員数/93名
設立/1989年7月20日
URL.http://www.e-microtec.co.jp/

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印刷機の開発を通して最新技術にコミット
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千葉県浦安に本社を持つ「マイクロ・テック株式会社」は、スクリーン印刷機などを製造するメーカーだ。笠原はその浦佐工場で、設計の仕事に携わっている。

「スクリーン印刷とは、液体と空気以外ならどんなものにでも印刷できる技術です。太陽電池のパネルやスマートフォンに使われる電子部品・積層セラミックコンデンサー、Tシャツや野球のバットなどにも、スクリーン印刷の技術が使われています」。

印刷と言えば紙、というのは遥か昔のこと。現代の印刷は、最先端技術に深くコミットするべく進化を遂げている。笠原も「この仕事の魅力は、常に最先端の技術に触れているというわくわく感」にあるという。先に挙げた積層セラミックコンデンサーなどは、薄いセラミックのシートに銅や銀を塗布(これが「印刷」)。それを何層にも重ねてからカットする。仕上がりのサイズは0.2ミリ×0.4ミリ。これがスマートフォン1台に500〜600個使われている。

もちろん、印刷機は非常に高価なもの。それらを受注生産で受けるが、多くの場合は標準機に取引先の要望を満たす機能をプラスする、いわゆるカスタマイズで対応する。この部分が笠原たち設計の腕の見せどころだ。

「機械の詳細は私たちが直接お客様とすり合わせます。それを設計に落とし込んでいき、最終的には動作確認まですべてに関わります。自分で設計した装置が組み上がって動いたときの達成感は格別ですね」と仕事の魅力を語る。

最先端のマシンでありながら、いや、だからこそ、設計や開発、組み立てにはモノづくりの原初的な楽しさが宿っている。

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Style
経験のない案件こそ「引き出し」を増やすチャンス
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今でこそCADを駆使して図面を描き、取引先の要求を自在に形に置き換える笠原だが、新人当時は「何もできなかった」という。

「学校でCADをいじったこともないですし、装置の製作の際に必ず使用するネジを締める工具が『レンチ』という名前だということも、しばらく経ってから知ったくらいです(笑)」と振り返る。

ひたすら勉強しながら図面を描く。すると、不思議なことに、やっていくと段々と形になっていく。設計した装置の製作が始まると、これまで図面ばかり描き、会話する余裕もなかった笠原に、製造や電気制御の先輩が声を掛けてくれるようになった。自分が設計した装置を通じて、先輩と打ち解けることができた。まさに技術系ならではのコミュニケーションだ。

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「どんな仕事もそうですが、ある日突然、何でもできるようになることはないと思います。設計の仕事であれば、経験のない案件に対応するたびに考えて、悩んで、調べてを繰り返さなければなりません。そこで学んだことが、『アイディアの引き出し』になります。設計者は誰でも、その引き出しをひとつずつ増やす作業を続けているのだと思います」。

働いて10年目くらいまでは正直、取引先が何を言っているのか、よくわからない部分もあったという。だが「引き出し」が増えるにつれ、取引先が本当に望んでいることがわかるようになってきた。それに対するアイディアも出てくる。いちいち調べることもなくなり、端的に仕事のスピードがあがった。

「私の仕事は設計です、と、ようやく言えるようになりました」と胸を張る。

Niigata
後輩をきちんと育て、南魚沼の自然を満喫したい
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入社して11年目を迎えた笠原は、すでに浦佐設計課の課長という肩書きがついている。もはや設計するだけが笠原の仕事ではなくなった。

「今後は後輩の育成に力を注いで、設計課全体の技術力を底上げしたいです。そのために私ができることは何かを一生懸命考えています。まずは、後輩に向き合う時間を作ってあげることですね。初めから完璧な設計なんてできません。現場で設計不備を指摘されることもあるでしょう。設計者が一番落ち込む瞬間ですが、それを自分で乗り越えていく時間を作ってあげたい。失敗も大切だと思うんです。企業としては『失敗=ロス』ですが、私は『失敗=設計者を育てる投資』だと思っています」と、育成にかける想いは人一倍強い。

失敗を乗り越え、取引先や社内のスタッフから「いい機械だね」と言われたときの嬉しさを、後輩にも味わって欲しいのだという。

笠原の仕事場である浦佐工場は周囲に桜の木が植えられ、雄大な南魚沼の自然と間近に接する。山の恵や里の恵もふんだんで、まさに「これぞ新潟」を象徴するような地域だ。

「座っていることが長い仕事なので、休日はポタリングで体をほぐしています。景色も空気も気持ちが良すぎて、思わず長岡まで走ってしまったこともあります。往復8時間掛かりました」と笑う。

南魚沼では近年、「グルメマラソン」や「グルメライド」(自転車)など、地域特性を生かしたイベントも企画。ますます魅力を増してきた。

「何と言っても、米と酒が抜群に旨い。これだけでもここで働く理由になるくらい。南魚沼に来たら、ぜひここのお酒を味わってみてくださいね」。

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◆|私|の|必|需|品|

特製50ミリスケール

印刷機には狭い隙間が多くあり、そこで取り回しがしやすいよう自分でスケールをカットしたもの。最適な長さは50ミリ。製造現場から問い合わせがあってもすぐに測れるよう常備している。「市販品もあるのかもしれませんが、余ったもので作っちゃうのが設計です」。

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