にいがた就職応援団ナビ2019

IPPO君がゆく!応援団ルポ
モノづくりスピリットであらゆるニーズに応えるプロ集団

受け継がれる職人の技と感覚。その秘訣は?

中村ターンテックの技術力とそれを支える先輩社員をルポ!

メイン画像PC用

電子機器や医療機器、自動車、新幹線などに使われる金属・樹脂部品を手がける中村ターンテック。月に約130社、1,200種の製品に対応し、最近では半導体の製造装置に関わる部品も数多く製造しています。「にいがた県央マイスター」に選ばれた技術者ほか、技能検定合格者も多数在籍する技術力の高さこそ、同社の強み。そこで、現場で活躍する先輩社員や、後継者の育成に努めるマイスターを直撃し、こだわりのモノづくりについて聞きました。

イメージ
「少量でちょいムズ」を得意とする精密切削加工のプロ集団

高精度な切削加工の技術を誇り、多品種、小ロット、短納期でお客様のあらゆるニーズに応える。このような同社の特徴はそのまま、技術者たちのやりがいに直結しています。量産品を淡々とつくるのではなく、日々異なるモノづくりに取り組む面白さ、難度の高い製品に挑戦する醍醐味が、技術者の皆さんのモチベーションを支えているのです。「キーワードは、少量でちょいムズ。簡単で数の多いものや激ムズはほかに任せて、私たちはそこを追求したいと考えています」と歌代社長。大量生産の仕事は海外の工場へと流れ、極めて高難度の加工は相応の設備を持った専門企業へ。つまり、その間にある「少量でちょいムズ」のニーズをきっちり獲得しているのが同社の強みなんですね。

また、納期や品質の管理をはじめ、社内のルール、整理整頓など、働く環境やシステムの不文律を整える小さな改革を重ねた結果、受注はじわじわと増え続け、現在は月に約130社、1,200種の製品を手がけています。

にいがた県央マイスターや多くの技能検定合格者を抱える同社は、その誇るべき技術の伝承にも力を注いでいます。「優れた職人による手加工を引き継ぐ一方、機械でまかなえる部分にはNC旋盤を使って効率化を実現しています」と二極化に取り組み、新たな可能性に向けて前進しています。

イメージ
若手技術者の育成に努めるモノづくりのマイスター

大ベテランの林さんは、2005年、優れた熟練技術を持つ燕・三条地域の技術者「にいがた県央マイスター」に選出された中村ターンテックの顔です。同社がまだ手動の機械を使っていたころは、加工のための専用機や工具の製作から手がけ、創意工夫に満ちたモノづくりへの道しるべを築きました。

こだわったのは、技術を「資格」という形で表わすこと。「覚えたい機械がある場所に出向いて実習したり、専門書を読みあさったり」と独学で技術を習得した林さんは、短期間で二つの技能検定1級に合格し、さらにマイスターの称号も手に。「マイスターがいる」という信頼をもとに取引を求める企業も多く、同社に大きく貢献しているのです。

林さんの目下のテーマは後継者の育成です。「最初の数年間は先輩の真似をしながら学び、その後は自分で考えながら取り組む段階へ。やがて考えるモノづくりが楽しくなり、技術者の醍醐味に触れることができるでしょう」。実践的な指導が実を結び、現在、同社には約20名の技能検定合格者が。中にはトップクラスの好成績を表彰された人もいるんですよ!「時には、数値化できない微妙な加工が求められることもあります。それら難題に応える技術を全て伝え、当社の価値を上げていくのが私の使命。今後も的確な指導で若手の成長を支えていきたいですね」。

イメージ
手にとる人をイメージした「丁寧なモノづくり」を指導

若手教育に力を入れている同社。新入社員に対してはOJT制度を導入しています。そこで、かつてペアを組んでいた田中さん(先輩)と小島さん(後輩)にそれぞれインタビュー。

まずは教える側だった田中さん、どのような指導を心がけましたか?「まずは私の加工を見ながら真似してもらい、実践による習得を促しました。基本が身についたら、あとは自分のやりやすい方法で。小島さんは覚えも早かったので教えやすい後輩でしたよ」。

難しいと思ったのは、例えばネジの締め具合といった経験による「勘」が必要な部分を教えること。そこは焦らず時間をかけて取り組み、必ず後輩の加工を確認してどのくらいできているかをチェックしたそうです。

数年前に技能検定をクリアし、現在もスキルの向上に努める田中さん。後輩に最も学んで欲しかったことは何でしょう。「丁寧な作業です。自分が何か欲しいものを買うときも、やはり丁寧につくられたキレイな商品が良いですよね。そういう感覚でモノづくりに取り組めば、より良い製品になると思います」。お客様のことはもちろん、その先にいる消費者をも意識したモノづくり。それが高品質を支える田中さんの信条なんですね!

イメージ
OJT期間じっくりとモノづくりに向き合いました!

続いて、後輩の小島さんに聞きました。OJTで学んでいたときの感想は?「言葉の説明だけでは分からない部分も、実践を交えて教えてもらうことで理解につながりました。田中先輩のように器用ではないので、そのまま真似できないところもありましたが、慣れたら自分なりの方法でやるようにと最初から言われていたので、あれこれ工夫できたように思います」。

事細かに言葉で説明せず、黙々と仕事を見せてくれる先輩の指導法はとても自分に合っていたそうです。でもどうしても追いつけないポイントがありました。それは、先輩が最もこだわる「丁寧さ」です。「自分は大ざっぱなので、これでOKと判断したものでも先輩は『いや、ここにバリが立っているよ』と。でも触っても分からなかったり(笑)。さらに先輩はスピードもある。どうしたら丁寧で早い仕事ができるのかと頭を悩ませたこともありますが、OJT期間中は考える時間もたくさんあったので、モノづくりとじっくり向き合うことができました」。

そんな小島さんも今は教える立場の先輩に。指導に迷ったときは田中さんに相談し、一緒に考えてもらうこともあるそうです。先輩たちが協力しながら、丁寧な個別指導を行う。そうすることで、同社ならではの技術は脈々と受け継がれているのですね。

イメージ

IPPO君の独り言

なんと、製造現場で働く人の約3割が技能検定合格者! その技術力の高さこそ、同社が多くの企業から信頼されている大きな理由です。また「これまで職人の頭の中にしかなかった製造履歴も、データベース化して共有できるよう整備中です」と歌代社長。小さな改革の積み重ねが業績向上に結びついていることや、半導体製造装置の部品の受注が増えている点からも、同社の明るい未来がイメージできます。今後は手狭になった工場を増設する予定もあるとか。より働きやすい環境で仕事に集中できそうですね!

イメージ