にいがた就職応援団ナビ2019

IPPO君がゆく!応援団ルポ
地域社会で障がいのある方のライフステージに合わせた福祉サービスに取り組む。

住み慣れた地域で、誰もが幸せを感じる社会を目指して。

利用者さんも職員も笑顔!若い世代が活躍するロングランをルポ!

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障がい児の親たちを母体にしたボランティア団体「トライネット」の活動からスタートし、生きにくさを抱える人たちが地域社会で一生涯、幸せを感じる暮らし」を実現するため、2011年に設立された社会福祉法人ロングラン。利用者さんの障がいはさまざまで、幼児期の「児童発達支援」、学齢期の「放課後等デイサービス」、成年期の「就労継続支援B型」「生活介護」と幅広いサービスを提供する7カ所の拠点を柏崎市内に構えています。

従来の「障がい福祉施設」のイメージとは違い、利用者さんも職員も笑顔いっぱいの明るい雰囲気の中、若い世代も生き生きと働いています。2016年に入職した小林さん、山内さんに話を聞きました。

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子どもたちから“元気”をもらう仕事

小林さんは入職後からこれまで、主に児童発達支援や放課後等デイサービスなどの児童部門と事務処理を担当。具体的には、就学前の子どもたちが食事や排泄など基本的な日常動作を習得するサポートや、学齢期の子どもたちが放課後に楽しく安心して過ごせる居場所づくりです。

心に残るエピソードがあります。小林さんが最初に関わった男の子とお母さんが、保育園の卒園式後に「スーツを着た子どもの晴れ姿を見てほしい」と、小林さんと職員を訪ねてきて、一緒に記念撮影をしたのです。

「うれしかったですね。幼児期や学齢期は人生において大事な時期。向き合うのは難しいと感じることもあります。しかし、子どもたちが成長していく姿を目の当たりにするのはこの仕事のやりがいですし、この先も見守りたい、寄り添いたいと思います。私の顔を見て名前を呼んでくれる子どもたちに、元気をもらっています」。

その時の記念写真は、小林さんにも、ロングランにとっても大切な1枚になりました。

「これからも、子どもたちの成長の喜びをご両親と共有できる、そんな支援者として仕事を続けたいです」。

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利用者さんの笑顔に癒やされ、初心に返る

山内さんは入職2年目から、成人期の日中活動拠点「カフェみるく」の生活介護支援員になりました。利用者さんの能力に合わせ、一般企業に就労するスキルを身につける訓練の支援や、地元企業から受注した軽作業のサポート、食事介助、排泄介助などの生活支援をしています。

児童部門からの異動で、それまであまり感じなかった「介護」を意識するようになり、困惑することもあったという山内さん。

「しかし、異動して数週間後に、男性利用者さんの1人が私を気に入ってくれて、顔を見ると笑顔を見せてくれるようになりました。それがきっかけで、より仕事にやる気が出ましたね。利用者さんの笑顔には癒やされますし、こちらも笑顔になれます。自然に笑える仕事はいいですね」。

利用者さんたちが気持ちをストレートに表現する様子に、日常生活で忘れがちな「素直さ」「純粋さ」を思い出し、初心に返るそうです。

「カフェみるく」職員のシフトや1日のスケジュール作り、利用者家族との面談、他事業所とのモニタリング会議、人材育成などの管理業務も担当しています。来春オープン予定の拠点では責任者として全体管理を任されることになりました。

「管理職スキルアップ研修で必要な知識を学んでいます。期待に応えて頑張ります」。

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若い職員が活躍する場もいっぱい

小林さんも山内さんも、学生時代に福祉や介護を学んでいたわけではありません。二人とも「福祉・障がい=暗い、重い」と思っていました。ところが、職場見学で訪れたロングランで「利用者さんと職員の区別がつかないくらい、みんな楽しそうで明るい」とイメージを覆され、入職を決めました。専門知識がなくても、各拠点で研修と実習を重ねてさまざまな仕事を経験し、配属後も先輩職員がきちんと指導し、相談にのってくれるので安心です。

また、年齢に関係なく重要なポストを任せてもらえるのもロングランの特徴。毎年参加している「柏崎フォーラム」で、小林さんは今年、コラージュアートのワークショップを担当。山内さんは基調講演の司会に抜擢されました。

地域社会とのつながりを強くするための活動にも積極的です。毎年12月に開催する「TRY−tryふぉーらむ」では、その年ごとのテーマに合わせた映画上映やゲストを招いての講演会、トークセッションを実施。障がい者を受け入れる一般企業の拡大を目的にした「障がい者の就労を拓く会」や、利用者さん家族を中心にした「ファミリー交流会」、それぞれの活動で、入職して間もない職員が活躍しています。

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一生涯寄り添う個別の支援がロングラン流

ロングランの拠点には、身体、知的、精神と、障がいの特性を問わず様々な利用者さんが集います。年代も幅広く、下は4歳から上は60代後半まで。実はコレがまず大きな個性なんです。ね、小林さん、山内さん。「それぞれの支援を考えると、障がいの特性や年代がある程度定まっていたほうがスムーズかもしれません。でも当法人は、それぞれの『一生涯に寄り添う』という考え方なので、自然とこの形になりました。集団ではなく個を見て接する。それが私たちのやり方なんです」。

また「一生涯」も大切なキーワード。ここロングランは、幼児期から学齢期、成年期まで、それぞれのステージに合わせたサービスを用意して、きめ細かくニーズに応えています。中でも、子どもたちの療育を目的とした支援が充実。「学校に通うお子さんたち向けの放課後デイサービス、未就学児を対象とした児童発達支援は、利用者さんの今後を形づくる重要な取り組みとして力を注いでいます。そこでも大切にしているのが個別の支援。基本的な生活動作の習得をはじめ、それぞれにどのような支援が必要なのか、細かく見極めるよう努めています」。

個々と向き合う「温かい眼差し」と適切な支援。それがロングランの拠点に共通する安心感の秘密だったんですね。

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IPPO君の独り言

施設内に利用者さんと職員のエネルギーがあふれているロングラン。入職後の研修では「利用者さんを個々で見ることが大切」と教わるそうです。「一人ひとりの個性を大切にして、リスペクトを忘れない」という思いを胸に現場で経験を積むことは、仕事面だけでなく、人間的にも大きな成長になるでしょう。小林さん、山内さんをはじめ、若い職員が責任感を持ち、しっかりと仕事をしている姿が心に残りました。
 ロングランは拠点外活動などを通して、地域社会とのつながりを強く、深くすることにも果敢にチャレンジしています。「閉ざされた福祉」の概念を、ロングランの存在と、生き生きと働く職員が軽やかに吹き飛ばしてくれそうです。

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