にいがた就職応援団ナビ2019

IPPO君がゆく!応援団ルポ
自由な発想と食の安全・安心を追求!

三大アレルゲンに対応!「みんなといっしょ」に全社で取り組む

カマボコの「堀川」本社工場をルポ!

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「堀川の蒲鉾」や「アラスカ」、バラエティ豊かなおでんダネなどで人気の「株式会社堀川」。水産練り製品メーカーとしては売上げベースで常に国内ベスト5に入るメーカーです。

「当社は大正13年創業で、練り物製品製造量全国1位の新潟県にあって大手としては最も歴史ある企業です。150以上のアイテムを揃え、新商品の試食などには私たち総務のメンバーも参加して、社員全員で商品を作っています」。(総務部・吉井雄三さん)

同社の食品は美味しさはもちろん、最近では食物アレルギーに対応したラインナップでも注目を集めています。キーワードは「みんなといっしょ」。今回は各部署の担当者にお話を聞きながら、「堀川」の「食」に対する思いを探ってみましょう。

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堀川のアレルギー対策は、こうして始まった!

カニ風味カマボコ「アラスカ」は皆さんも小さな頃から口にしたことがあるでしょう。そんな定番で同社独自の「アラスカ」も、実は時代に応じて変わってきたのは知ってましたか?

「アラスカは当社の看板商品。それだけに時代のニーズに応じたリニューアルが必須なんです。塩加減ひとつでも時代ごとに違いますし。なかでも一番の『改革』は2007年のアレルギー対応ですね」。

そう語ってくれたのは商品企画部の金澤さん。

「きっかけは、上司が商談先で『うちの子、卵食べられないんだよ。堀川さん、なんとかできないかな』と相談されたこと。『みんなといっしょ』に同じものを食べられるよう、アレルゲンを除去したアラスカができないかテストを繰り返しました。社長も『うちの知り合いにもいるんだ』と後押ししてくださって」。

アレルゲンとなる卵も小麦も、水産練り製品を作るのには欠かせないもの。卵は食感の向上を、小麦はツナギの役割をしており、それら抜きでの商品作りは大変な苦労があったんです。

「味を保ったまま小麦、卵白を除去するのに半年かかりました。努力が実って7月には本社工場のかまぼこや揚げ物などほとんどの製品で卵、小麦、乳の3大アレルゲン除去に成功しました。『みんなといっしょ』の食卓 に大きく進んだ瞬間でした」。

アラスカでの成功をきっかけに、他の商品にもアレルギー対策を広げたそうです。

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安全・安心な食品作りに、社員みんなが一丸で

現在、3大アレルゲンに対応した水産練り製品を作るメーカーは「堀川」だけ。アレルギーはシビアなもので、少しでも製品に混じれば大問題になります。そこでキーを握るのは…。

「『堀川』の品質を保証するのが、私たち品質保証部です」とベテランの杉田さん。続けて入社2年目の若手・野澤さんが「商品の検査はもちろん、工場の衛生管理や従業員への衛生教育などを行ない、製品の安心・安全を徹底するのが私たちの仕事です」と胸を張ります。「特にアレルギーに関しては原材料となる魚のすり身に加え、各種調味料についてもシビアに行います。実は当社のチェック基準は国の基準よりも厳しいんですよ」。

社員研修を担当している杉田さんからは「研修は毎回、その時々に合わせた内容を自分で考え、社員のみんなにお話します。製品の安全・安心は全員が意識をもたないと達成できないこと。そういう意味では私の講演も役に立っているのではないでしょうか。ときには「職長教育」という、役職者を対象にしたレベルが高い講演も行うといいます。「内部のことがわかっている自分たちが勉強して伝えるのが一番なんです。自分でも勉強になりますしね」。

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味わいは社員の「舌」で全製品を確認!

品質管理に徹底的にこだわる「堀川」は、2011年に本社工場で「HACCP(ハセップ)」の認証を取得しました。なんだか凄そうな名前のこれってなんでしょう。杉田さんの解説です。

「簡単に言うと、原材料から加工、包装、出荷に至るまで、全ての工程で食の安全に気を配り、お客様にとって安心・安全な食品を作っている工場という証(あかし)です」。

この認証は働く側にとっても食の安心・安全に対する意識を高める効果があるそうです。

「さらに、私たちの作っているのは食品です。安心・安全で、美味しくなくてはいけません。その味わいも私たち品質保証部がチェックしているんですよ」。部のデスクにお邪魔すると、机の上には「堀川」の製品が山積み。毎日できた製品を、こちらのスタッフ全員で試食するのだそうです。風味や味わいなどを各自が評価し、シートにまとめます。

「学校で学んだ知識も大切ですが、食べることが好きな人、食に関心がある人が、この仕事には向いていると思います」。笹かまぼこを頬張りながら、野澤さんがそう教えてくれました。

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喜びの声が社員みんなの大きなモチベーション

最後にお話をお聞きするのは、従業員みなさんが大切に作った「堀川」の製品を、スーパーなどを通して私たちのところへ届けてくれる営業職のお二人です。まずは中堅の高橋さん。

「私たち営業職の仕事は、大きく分けてスーパーさんなどの商品動向のリサーチと、バイヤーさんとの商談です。市場などに売り場を設けて、そこで実際にお客様の声を聞くこともありますよ」。

スーパーなどで見かけるアイディアレシピなどのポップも、高橋さん達が手伝っているそうです。

次に入社7ヶ月・若手の藤井さん。

「当社に入社して感じたのは、ノンアレルギー製品への反応の良さです。喜びのお手紙もたくさん届きますよ。卵を食べられないお子様が、初めて当社のアレルギー対応の伊達巻を召し上がって『お正月に食べました。伊達巻ってこんなに甘くて美味しいんですね』って。家族みんなで同じものが食べられる。僕らは普通に思うけど、悩んでいる方にとってはとても嬉しいことなんです。すごく感動しました」。

堀川のキャッチフレーズは『みんなといっしょがなによりのごちそうです』。お客様からの喜びの声を励みに、堀川の社員は今日もそれぞれの部署で、それぞれの仕事に打ち込んでいます。

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IPPO君の独り言

印象的だったのが、商品企画部・金澤さんのことば。「開発は提案の部署。面白いもの、遊び心のあるものでも、自由発想でどんどんやって欲しい」。「堀川」は伝統食品であるカマボコの老舗メーカーです。だからこの言葉はある意味、意外に感じました。けれど、アレルギー対応なんてまさにこれまでの常識から考えれば「(技術的に)面白い」アイディア。こういう自由な発想が、新しいジャンルを拓くきっかけになるんですね。

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