にいがた就職応援団ナビ2019

IPPO君がゆく!応援団ルポ
「技術」でおいしさを生みだす米加工品の総合メーカー

越後製菓が総力を結集したパックごはんの誕生秘話

「日本のごはん」の開発・製造現場をルポ!

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バラエティ豊かな米菓や餅でおなじみの越後製菓ですが、実はパックごはん(包装米飯)も主力製品の一つ。中でも2011年に発売された「日本のごはん」は、従来の常識を覆す見た目とおいしさで、売上を伸ばしています。そこで今回は、越後製菓の研究所と工場に潜入。「日本のごはん」はどのような思いから生まれ、どのような技術によって完成したのか。その舞台裏を見せていただきました。

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ミッションは、日本を代表するパックごはんを作ること!

やってきたのは、米飯商品開発の中枢である総合研究所。前田所長代理に話をうかがいます。

「『日本のごはん』は第一においしさを追求し、浸漬条件、吸水性、食感など何度もテストを重ねました。味も安全性も日本を代表するような包装米飯を作りたい、という思いから商品名が付けられているんですよ」

ポイントは、同社が長年研究している「高圧処理技術」。食品に高い圧力をかけることで食味の改善や殺菌に効果を発揮し、保存料を使わず米と水だけで長期保存が可能なおいしいごはんを作れると言います。ここで見せてもらったのは、開発当時の試作品。5年経った今も腐っていないのです!これが高圧処理の力なんですね。

「さらに、製造ラインの自動化と徹底した衛生管理で無菌化を実現しています。私たちが最終的に作るのは商品。研究成果を製造ラインに置きかえ、商品化するまでが重要なんです」

また、容器ではなく薄いフィルムで包装されているのも特徴的。従来の1/5の薄さで、加熱時の容器臭や焼却時のダイオキシン発生もありません。このように環境に配慮したためにエコマーク商品に認定され、ゴミが少ないことから災害時の非常食にも重宝されているそうです。この包装について詳しく知るため、次は小千谷工場を見せてもらいました。

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製造ラインの機械もすべて自社製。

「日本のごはん」の製造ラインがある小千谷工場にやってきました。迎えてくれたのは片桐工場長、機械開発部の佐藤部長と長谷川さんです。「当社は高圧技術を用いた独自の製品開発をしているため、製造ラインも自社で開発しているんですよ」と片桐工場長。その役目を担うのが機械開発部で、CADで図面を起こし、溶接、試運転など設計から設置まで一貫して行っているそう。機械まで自社製とは驚きました!先ほどのフィルム包装に関しては、薄さと耐久性の両立、そして臭いの元になる接着剤を使わずにどう密封するかで苦労し、シール装置の開発に約2年を費やしたそうです。

女性社員の長谷川さんは、機械開発部を志した動機を話してくれました。

「医療や介護に役立つ、人に優しい機械について学びたくて大学に入りました。そこで『食』と『機械』が結びつくことを知り、この分野を深く追求できる越後製菓を志望しました」

今では2児の母でもある長谷川さん。家庭と仕事を両立しながら、希望した職種で生き生きと働いています。現在は自動包装する機械を開発中とのこと。先輩技術者と活発に意見を交わしながら仕事に取り組む様子が印象的でした。

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どんなにいい商品も、知られなければ始まらない。

続いては、営業部の櫻井主任と大柿さんです。全社一丸となって開発した「日本のごはん」。売れ行きも好調だったのでは?

「それが、問屋さんの最初の反応は微妙で…」と櫻井さん。従来品と全く形が違うため、店に陳列しにくいのが主な理由でした。そこで、おいしさを知ってもらうために試食を増やしたり、流通用の段ボールを開けたらそのまま陳列できるものに変更したりと挽回作戦を実行。

「少しずつ認知されてくると、ネックだった形が逆にインパクトになり、首都圏から売れ始めてきました。120グラムという食べ切りサイズも働く女性や単身者の多い都市部にマッチしていたのだと思います」と大柿さん。味は間違いなくおいしいため、「一度食べると他のごはんが買えなくなる」というリピーターも少なくないそうです。

どんなにいい商品も、知ってもらわなければ消費者に届きません。そこで越後製菓では、問屋やスーパーのバイヤー向けの商品展示説明会を毎年東京で実施。何百社もメーカーが集まる通常の展示会とは違い、越後製菓独自の展示会というのがポイント。昨年は2日間で約600名が来場したそうです。「日本のごはん」も多くの来場者に試食していただき、「炊きたてみたいにふっくら!」「ごはんのいい香りがする」と大好評。大柿さんは、お客様に喜ばれる商品を提供できている実感がわき、仕事のやりがいを感じたそうです。

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社内行事の多さにも注目。全力で楽しみます!

会社の特徴としてみなさんが口を揃えて教えてくれたのが、社内行事の多さ。各工場での新年会に始まり、新春祝賀会、お花見、納涼会、家族運動会、研修旅行など盛りだくさんです。

中でも3月に行われる新春祝賀会はアオーレ長岡のアリーナを会場に行われ、全社員約800名が大集合。華やかなお祭りムードの中、所属先や世代を超えてコミュニケーションを取れる楽しい機会になるそうです。また、新入社員は入社1年目に各工場をローテーションし研修するため、新春祝賀会は研修先でお世話になった方と再会できる場でもあるのだとか。各工場の成果発表や、伝統的な「3人搗き」の餅つきなどの余興で大いに盛り上がるそうです。

行事を縮小する企業も多い中、社員が多いからこそ社内コミュニケーションを大切にする越後製菓。こうして築かれる全社員の一体感が、業界を驚かせる新商品を作る原動力になっているのかもしれませんね。

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IPPO君の独り言

パックごはんの原料は、米と水だけ。このシンプルな材料を最大限に活かすために、高圧処理をはじめとする「技術」に磨きをかけているのが越後製菓という企業です。しかも、高圧処理について他の大手食品メーカーや大学と共同研究し、積極的に普及に努めています。技術を通じ、広く食品業界全体や社会に貢献している企業だと感じました。

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