にいがた就職応援団ナビ2019

IPPO君がゆく!応援団ルポ
身近なふたやトレーを作るクリーンな工場

高品質で衛生面に配慮した食品のプラスチック容器を製造する企業とは?

安心・安全な加工食品をパッケージで支える、ベスパック新潟工場をルポ!

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突然ですが、皆さんは身近なコンビニコーヒーのふたがどこで作られているか、知っていましたか? 実は新潟県内で作られているんです! 製造している会社はベスパック。新潟県内に2工場、関東に1工場があり、食品や医療など幅広い分野で、高品質なプラスチック容器、医療関連製品を製造しています。今回はその中でも、食品トレーを中心に成形している新潟工場にお邪魔し、工場長の庭山隆さんにお話を伺いながら、生産現場をのぞいてきました。

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よく利用している身近な商品の容器を生産!

手軽に楽しめるテイクアウトのコーヒーやさまざまな惣菜など、コンビニを利用している人は多いと思います。ベスパック新潟工場では、こうしたコンビニで販売されるコーヒーのふたや各種惣菜の容器などを製造。そのほかにも、封を切ると一気にスパイスの香りが広がりますが、封を切らないとまったく臭わない即席カレールウのトレー、しっかり密閉されているのに開けやすいゼリー容器、レンジで簡単に食べられるご飯のトレーなど、身近な食品の容器を多く製造しています。

納入先は大手コンビニチェーン、大手コーヒーチェーン、大手食品メーカーなど、誰もが知る企業ばかり。こうした各企業の要望に応えながら、容器の素材となるシートも用途によって、原料となる樹脂の配合を変えて製造しています。

「たとえば、電子レンジ対応の容器なら熱に耐えられる必要があります。お客様のところで詰めた食品を殺菌する際に高温になるため、熱に耐えられる材料を選ぶわけです」と、庭山工場長。逆にチルド製品の場合は、低温でも割れにくい素材を選ぶなど、用途を考慮した素材を選定していきます。

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品質や衛生面に対応した完全クリーンルーム。

新潟工場では30年前から、安心・安全をモットーに衛生面に主眼を置き、清浄度の国際規格である「ISOクラス8」の工場環境を整備。工場内は大きく2つの製造環境に分かれています。原材料のプラスチックペレットを溶かして機械で押し出し、トレー成形のもとになるフィルムやシートにする工程エリアは、陽圧(気圧を外部より高めにする)にして、ホコリや雑菌などが入らないようにしています。

一方、成形ラインは完全クリーンルーム化され、最新の機器を導入するとともに、さまざまな検査装置を配置してパッケージに求められる信頼性、安全性、衛生性をクリアした製品を生産。湿度や温度の管理を徹底させ、作業者は皮膚を露出させないよう無塵服、クリーンブーツ、ゴーグル、手袋を着用。さらに、クリーンルーム入室時は衣服に付いたチリやホコリをエアシャワーで吹き飛ばし、清浄区域と非清浄区域を明確化しています。

また、カメラと目視による異物検査、厚みや重量、外観検査などを行って品質管理を徹底させ、顧客からの厳しい要求にも応えています。

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シートの開発で付加価値の高い容器も製造。

「今、お客様から選んでいただくポイントは価格だけでなく、品質や衛生などを重視される傾向にあります。当社でも品質に関しては特に気を使っています」と教えてくれた庭山さん。現在、新潟工場で製造されている製品は約60品目ほど。これをシート2ライン、成形5ラインで対応しています。シートは一度機械を止めてしまうとロスが多く出るため、月曜から土曜の朝まで、24時間操業をしています。シートの開発機もあり、基本は本社の技術部門で開発しますが、新潟工場では実際のサンプルを製作します。開発やサンプル作成は毎月10件ほどあり、お客様の要望で1個だけ作る場合もあるそうです。

また、需要が伸びてきているロングライフ商品にも対応。ロングライフ商品とは、通常であれば日持ちしない食品を、本来の風味を損なわないまま長く保存できるようにしたもので、多くの場合、殺菌や包装技術で賞味期限を長くさせています。同社では最大5種7層の自社製シート成形を行っていますが、中間層にバリア材を挟むことで酸素を遮断した、ロングライフ商品対応の容器を生産しているのです。

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現場の意見が反映されやすく、それがやりがいに。

ここで、工場で働く先輩社員の生の声を聞いてみましょう。答えてくれるのは、生産課の真島弘光さんです。真島さんは、シートの製造部門でシート製膜に関連する業務全般を担当。生産準備から機械オペレーション、設備保全など、仕事は多岐に渡ります。

「当社には現場に重点を置いている風土があり、新規商材を立ち上げる時などは生産条件をどのようにするか、現場の意見が強く反映されることが多く、おもしろさややりがいにもつながっています。シートも数十種類あり、色や剛性、光沢感など、お客様の要求事項によって変えています。ゆくゆくは幅広い視野を持って、生産や新規商材立ち上げがさらに効率的に進むよう、技術部門としての仕事にも携わりたい」と、真島さんは意欲的です。

食品関係の業界は流通大手が多く、機械を止められないという事情がある中、同社は年間休日日数が約120日と多く、また改善提案制度によって一人一人が日々の業務を考えながら責任を持って取り組む環境にあるのは魅力だといいます。「もっと成長していきたい」と、頼もしい言葉も聞かれました。

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IPPO君の独り言

普段、何気なく買っていたコンビニのコーヒーのふたや惣菜のトレー、カレールウの容器などが、徹底した衛生管理がなされた県内の工場で作られていたなんて驚きでした。実績があるため大手取引先からの信用も厚く、今後も順調に業績を伸ばしていくに違いありません。食品パッケージのニーズはこれからも広がっていくでしょうし、今後、機能性を高めた付加価値の高いシートを開発していくことで、さらなる成長が期待できそうです。

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