にいがた就職応援団ナビ2019

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"培ってきた「巻き取る技術」を応用し、
新たな需要の創造を目指す

燕市に本社を構える遠藤工業株式会社は、1871年に銅器を作る鍛冶屋から始まった。その後、輸出用洋食器製造で株式会社となり、並行して産業用機械の開発をスタート。そして1950年代に開発を始めた「スプリングバランサー」で一躍業界に名の知れたメーカーになり、現在でもこの分野でのシェアは90%以上。ニッチなジャンルながらトップを独走する企業の現在とこれからを探ってみた。

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産業用機械メーカー

COMPANY PROFILE

遠藤工業株式会社

〒959-1261新潟県燕市秋葉町3丁目14番7号
TEL/0256-62-5131URL/http://www.endo-kogyo.co.jp/japanese/index.html

事業内容/製造工場や建設作業現場で使われる機械・機具を、開発・製造・販売する完成品メーカー

創業/1871年設立/1935年資本金/6000万円従業員数/194名(2017年10月現在)

究極の省エネデバイスが、時代の需要を喚起する
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代表取締役・遠藤光緑が同社の特徴を強調する。「皆さんが当社をスプリングバランサーのトップ企業として紹介してくれますが、私たちはそれに安住しているわけではありません。今はスプリングバランサーで培ってきた技術をどのように発展させていくか。それだけを考えています」。

スプリングバランサーにはさまざまなタイプがある。例えば工場などで使われるポピュラーなものは、先端にドライバーなどの工具を吊り下げるタイプ。生産ラインの一部に組み込まれることが多く、ぶら下がっている工具を引っ張れば任意の位置にとどまり、軽く持ち上げればスルスルと元の位置に戻る。工場にはごく一般的に普及している装置だ。この内部に使われている動力は「ゼンマイ」。格好良く言えば「蓄エネルギーデバイス」となる。重力と位置エネルギーを用い電気を使わないこのスプリングバランサーは、省エネルギーデバイスの代表格。遠藤工業が追求するのはこの省エネデバイスの秘めた「可能性」だ。それを展開することで、同社は事業を拡大してきた。

「当社はニッチながらも業界トップのシェアを持っているので、製造業から絶大な信頼がある。だから各企業の抱えている悩み(潜在的なニーズ)を吸い上げやすく、それに対する提案もできる」(遠藤)。

「巻き取る」技術を軸に発展させたのがケーブルリール。これは言うなれば掃除機の格納式電源コードの巨大版だ。もはやゼンマイでは足らずモーターを使うが、大型クレーンや搬送台車など移動機械の給電に欠かせない装置に育った。

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エンジニアにはこれからワクワクの20年がやってくる
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遠藤工業の現在の柱は、従来のスプリングバランサーを始め大小取り揃えた「荷役機器」。製造工場や建設現場で、モノを上げ下ろしするのに使われる機器だ。

そして次が「給電機器」。クレーンなど巨大な構造物はモーターで動くが、そのモーターに電気を送るケーブルリールを製作する。スプリングバランサーの原理が基だが、巨大過ぎるので動力源にはモーターを使う。トンネルの削岩機や停泊中の船舶への給電など、お得意な「ニッチ」な分野に切り込む。ライバルが少ない分シェアも大きく、製鉄所、建設機械などの大手企業に多く採用されている。

最後に控えるのが「環境機械」。これは前述の2つの柱といささか流れの異なる、破砕機の製造である。遠藤工業が大切にしているのは地球環境。そのために立ち上げられたジャンルと言っても過言ではない。文字通り破砕設備だが、それはリサイクルのための破砕。自治体やリサイクルに関心のある企業からの導入依頼が多いという。

AI(人工知能)やすべてのものがインターネットにつながるIoTなど、技術革新の進展は目覚ましい。今後、日本市場は縮小するかもしれないが、世界全体を見れば需要は広がり、新技術も生まれる。「当社はアジア・アメリカ・ヨーロッパ、全世界を相手にしています。世界を土俵に我々のエンジニアリングを試し、これからも社員がワクワクできるような土俵を提供したい。これから20年、技術の革新はさらに進み、どんどん面白い世界になってくる。志を持つ若いエンジニアにどんどん集まってきて欲しいし、そんな時代を是非若いエンジニアに楽しんでもらいたい」と遠藤は熱く語る。

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技術を受け継ぎ知識を深める。それがエンジニアの心意気!
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国内外にオフィスを構える遠藤工業。194名の社員のなかから、技術本部商品技術部・給電機器担当部長の入社28年目・渋木と、同部主任の入社8年目・長坂に話を聞いた。

「私たちの担当範囲はほとんどが受注生産です。設計が専門の私が製造の現場に出ることもあるし、お客様との打ち合わせに加わったり、アフターサービスに出向くこともあります。自分が設計した商品を最後まで面倒見られるのは、技術職として単純に嬉しいですね」(渋木)。

「初めて先輩から独り立ちして作った船舶用の給電リールは今でも印象深いです。ドラム直径2100mmで、最終調整のためにアメリカ西海岸まで出向きました。船舶は一般的に停泊中でもエンジンを回して船内に電気を供給しています。けれどこの給電リールを使えば、エンジンを停止させても外部から電気を供給できる。言わば『船舶のアイドリングストップ』が可能になるのです」。(長坂)

同社は創造性に富んだ独自のジャンルを持つため、新人は現場で学ぶことが多い。渋木も長坂も、現場の職人から多くを学んだ。そういう風通しの良さはある。しかし、遠藤は言う。

「仕事は現場でいくらでも学べますが、学校の勉強はしっかりやってきて欲しい。学校は勉強の仕方を学ぶところ。エンジニアの勉強は一生続きますから」。

常に進化するテクノロジーに対応するには、勉強が欠かせない。知識を積み重ねることでエンジニア、企業、そして社会が成長するーー。遠藤工業は熱いエンジニア魂にあふれた企業であった。

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