新潟で就活する学生も様々ですが、就活の仕方で大きく2つに分けられます。
新潟県内の大学生と県外の大学生。同じ大学3年生ですが、周囲の環境の違いか就活のやり方に大きな違いがあるようです。
そこで、これまであまりスポットの当たることのなかったUターン就活を行った県外大学の4人の先輩に、Uターン就活や新潟の大学生について振り返ってもらいました。
Uターン就職を目指している方も、地元就職を考えてる方も必見の情報が盛りだくさん。
県外学生のむき出しのライバル意識に地元学生は対抗することができるのか!?
最初からUターン派?それとも?
IPPO:今日は、県外の大学に通いながらUターン就職で新潟に戻ってくる4人から、新潟でのUターン就職活動の参考にしてもらおうということで、4人にご自身の就活を振り返ってもらいたいと思います。
はじめに、新潟での就職は当初から決めていましたか? いつからはっきりUターンすると決めましたか?
安藤:最初は正直迷ってました。新潟に帰る気持ちは7割くらいでしたが、3年の11月に東京でやった就職応援ゼミで変わりましたね。このゼミに参加した時に、同じような気持ちの人が多かったので影響されてUターン就職を決意しました。ゼミ生の中にすごく熱い人がいて(笑)その熱意に圧倒されたというか、心を動かされたというか。
小川:それは僕のことか(笑)。僕はもともと新潟に帰るつもりだったのと、3年の春に兄が東京で就職が決まったので決意が固まってましたね。3年の夏に応援団の合説見学ツアーにも参加して中途半端にはやりたくないと思ってたから、もう一生懸命やりました。
山田:僕は最初は半々くらい。でも東京の企業の説明は事務的というか、話が終わるとすぐ「次の人たちがいるので出て行ってください」みたいな。新潟の企業だと「最後まで会場にいるから、残ってていいよ」と言ってくれる。そこで心が傾きましたね。
村山:僕は当初勤務地を考えず、漠然と就職活動を始めたんですが、将来のことを考えると東京よりも生まれ育った環境で、ゆくゆくは家族や子供と生活をしたいと考えている自分に気づいたことが大きかったです。
山田:最初は学生気分で、東京にいると楽しいことがいっぱいあるような気がしてました。すごい店に飲みに行けたり、超高層マンションとかに住んだり(笑)。
安藤:妄想ですけど、企業の名前が売れてるので自分もちょっと有名人ぽい気がするかと思ったりね。「○○会社の安藤です。」みたいな(笑)。

山田:でも帰省するとやっぱり地元は楽で落ち着くし、住みやすいところだといつも思っていて、働くのも生活するのも同じかなと。確かに東京は仕事はいっぱいあるかもしれないけど、何かに流されて仕事をするような気もして・・・新潟ならゆとりを持った働き方ができるのではと思いました。
安藤:最初はやっぱり東京が良く思えますね。せっかく東京の大学に行ったのだから、わざわざ地元の企業で働くこともないと思ってたし。ただ毎日の生活で避けられない人混みや満員電車なんかが気になってはいて、例えば20年後とか30年後もこんな電車乗ってるかと思うとすごく憂鬱になって(笑)。
村山:でも、生涯年収が違うと教授にも言われると、やっぱお金は多いほうがいいなあと思うので、その点が東京の魅力でしたね。
山田:その話はよく聞くけど、給与の金額とかはあまり見てなかったなあ。
安藤:確かにあまり興味なかったかも。給料より仕事内容を見ていたというか。
小川:東京は家賃が高い分、暮らしやすさでいうとあまり差はないと思いますけどね。
IPPO:最終的に新潟での就職を決めたわけですが、決め手になったのはどんなことでしたか?

安藤:人ですね。東京は企業の対応が流れ作業なんですよ。でも新潟の企業は親身になってくれるし、仲良くなると自分の失敗談とかも教えてくれたり、そういう人たちと一緒に働きたくなったというのが一番です。
山田:僕は視野を広げて活動してましたが、入りたい企業に出会えたことが一番。ただ、それが新潟の企業だったということですね。
小川:もともと新潟を志望してましたが、実際に企業の種類も数もたくさんあって可能性を感じた点が大きいです。新潟でもいろんなことができそう、と思って就活してました。
村山:僕は暮らし方ですね。都会で働いてる生活が想像できなかったことと、大事に思う家族と自分が生まれ育った環境で幸せに暮らしたい、と思って新潟を選びました。
東京就活との違い、Uターン就活で気をつけること
IPPO:Uターン就活について、当初考えていたのと実際にやってみた違いはありましたか?
山田:体力面がきつかったですね。東京と新潟を往復してましたが、日程を集中させ過ぎて2月に5日間で8回というペースで選考があり、それがこれまでの人生トップクラスの辛さでした。
小川:僕は東京でもちょっと就活しましたが、東京の企業は交通費がもらえる場合もあるんですよね。ただ新潟の企業だとそれはない。アクセスが不便な場所だと辛かったです。
安藤:そうそう、長岡市から新潟市に来るのも回数を重ねるとお金も時間もバカにならない。ただ待つだけで何時間とか、それが困りましたね。就活を一生懸命やろうとするとお金がかかる。東京だけの就活ならこんなことはないのにと、その時は思いました。

村山:Uターンはお金がかかりますね。しかも僕は上越市出身で、実家に戻るのも新潟市のホテルに泊まるのも金銭的に同じなんです。実際何回かホテルに泊まりましたし。10数万円は使ってますね。
山田:そう、安い高速バスもあるんですけど腰が痛いんですよ。しかも長岡経由なので、柏崎・上越の人は乗り換えないといけない。新潟市の人とかすごく楽そうでしたもん。新潟市在住の県内学生には絶対負けないってずっと思ってました(笑)。
IPPO:新潟には希望する仕事がないんじゃないかという意見をよく聞きますが?
皆さんどう思いますか。
村山:僕も最初新潟には知ってる名前の企業しかないと思ってましたが、応援団ナビとかで調べると想像以上に企業の数があって、これなら自分の行きたい企業もあるのではと思いました。だから新潟の就職サイトをまず見てみろ、と言いたいですね。

小川:僕はハローワークにも行きましたが、通常の就職サイト以外にもたくさん情報ってあるんですね。インターネットで検索するとか、募集の有無がわからなかったら自分で直接問い合わせしてみるとか。いろいろやれることはあるはずなので、新潟に企業が少ないと思っている人はまだまだ調査不足だと思いますよ。
安藤:結局自分で調べてないんじゃないかな。誰かに言われたことをそのまま言ってるだけというか。街を歩けば企業なんていくらでもあると思うんですよね。気がついてないのか見えてないのか。やっぱり動いていないんだと思います。
山田:僕も人から聞いた話なんですけど(笑)、新潟の企業数って3万社くらいあるらしいんです。それを知ってから考えが変わりましたね。そういった事実を知らないだけだと思います。あと実家に帰ったときは新聞の地方経済欄を見てました。企業の情報がたくさん載ってますから。
IPPO:地元の学生と比べ、就活のやり方に違いを感じましたか?
山田:東京は動きが早かったですね。年末の就職応援ゼミで会った新潟の人でもまだ就活が進んでない人がいたりして、東京は早い人が多い印象です。
村山:あと、合説でよく感じるんですけど、東京の人たちは必死ですよね。とにかく吸収しようと。でも新潟だと授業でも受けてるような、ただ聞いてるだけに見える人たちが多かったです。質問もあまりしないし。
小川:確かに、周りの友達を見ても東京の人は早かったので刺激されましたが、新潟の友達は12月でもまだ動いていなくて、のんびりしてるなと。やっぱ新潟で就活するにあたっては負けたくないから追い越されないようにしてました。
安藤:新潟の学生の動きが見えない不安もありました。僕も新潟の大学生には負けたくないとずっと思ってたんですが、一番進んでると思ってた大学の人でもそうでもなかったのは、意外でしたね。
新潟を盛り上げたい。できれば自分の選んだ仕事を通じて
IPPO:将来の新潟やそこに住む自分のイメージはありますか?
安藤:僕は長岡市出身ですけど、新潟市だけじゃなくて長岡とか他の街も活性化していくようにしたいんですね。あちこちが大きくなっていくのに携わっていきたいし。
山田:あー、それ僕は逆なんですよね。新潟市はもっと都会になる。その代わりに他の街は田舎らしさを残しておいて、というようにみんなが同じじゃなくて、それぞれの特色をもっと強くしたいです。
小川:僕はやっぱり仕事を通じて考えてしまうんですけど、そこでいろんな経験をして人間的に成長したい。それでいろいろな人から頼りにされたいです。仕事もプライベートでも頼られる人間になりたいですね。
村山:仕事で新潟を活性化したいですよね。僕は一言で言うと楽しくなればいいと思います。仕方なく新潟にいる、ではなく、新潟が楽しいからいる、と思ってくれる人が増えてくれたらいい。
IPPO:では最後に、Uターン就職を考えている方へのアドバイスをお願いします。
小川:とにかく後悔しないようにして欲しいですね。あと、自分のペースも大事なんですけど、あえてキツ目のスケジュールにしても動いている内にすごく充実してくるのでオススメです。
村山:食わず嫌いをしないでください。企業名だけで決め付けるのはやっぱり良くないです。就活を始める前と後では考え方も変わるので視野を狭くしないで活動して欲しいです。
安藤:早く動いて楽しんで欲しいです。振り返ってみると、早く動いたから仲間たちと出会えたし、楽しんだから長く就活を続けられたと思うんです。合説に行くのも頑張ってる仲間に会える楽しみがありましたしね。
山田:そうそう、ゼミに出て、同じ方向を向いて頑張れる就活仲間ができたのは大きかったです。一人じゃないんだって思えたから。自分でも一番成長できた1年だったと思います。
座談会を終えて
今回はお話を伺ったのは、就職応援ゼミで知り合ってお互いに励まし合いながらUターン就活を頑張ってきた仲間たちでした。一人で活動していたら決して出会わなかったメンバーかもしれません。就活は初めて経験することばかりで凹むことも多いかもしれませんが、情報交換したり悩みを話し合える友人や仲間がいれば心強いのではないでしょうか。
Uターン学生の地元学生に対するライバル意識は強烈でしたが、地元学生はこれを刺激にして負けずに頑張ってもらいたいですね。