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丸福証券 株式会社

 明治32年の創業以来、顧客一人ひとりの投資スタイルに合った情報をフェイス・トゥ・フェイスで提供してきた「丸福証券」。110年の歴史の中で、長岡市を中心に顧客からの信頼を築き上げてきた証券会社です。事業内容や特徴、期待する人材像などについて、同社総務人事部長の川上為久氏にお話をうかがいました。
総務人事部長川上 為久
基本データ
創業 1899(明治32)年10月
設立 1944(昭和19)年3月
資本金 8億5257万円
所在地 〒940-0062
新潟県長岡市大手通1-5-5
連絡先 0120-350290(人事直通)
社員数 209名
営業収益 30億4730万円
(2008年3月期)



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事業内容について教えてください。

 証券会社というのは全国に317社(平成19年10月現在)あります。仕事は、各証券取引所に入っていき、株式や債券などを市場の中で売り買いすることです。その売り買いできる機能を使って、何をするかは317社それぞれで違ってくるわけですね。

 そうした中、丸福証券は新潟県下で、個人のお客様に、資産運用のお手伝いやアドバイスを、対面で行っています。当社は110年間、新潟県で営業してきていますので、ネームバリューを最も有効に使えるのが新潟県下であるということ。今、団塊の世代の人たちが老後に向けて資産運用を悩んでいらっしゃいますし、老後を迎えた方はどうやって資産を守っていこうかと思っている。そこにビジネスチャンスがあるわけです。

御社の強みはどこにありますか?

 証券会社は市場でものを買ってくるわけですから、どこかの株式を買おうとしたとき、丸福証券で買っても、他の証券会社で買っても同じです。また、1年後にそれを売ろうとしたときも同じ。では、何が差別化になるのか。一つは、お客様それぞれに合った資産運用のアドバイスができる、という点にあるかと思います。資産運用は十人十色。年代でも違ってきますし、サラリーマンか商店主、主婦などによっても違いますので、それぞれに合ったアドバイスができるかどうかが重要なんです。もう一つは、同じ株式を買うなら、何を買えばいいかというアドバイスもありますよね。アドバイス力が、私たちの営業のもとになっていると言っていいでしょう。

 証券会社は、買う側に立つバイサイドと、売る側に立つセルサイドに分けられますが、丸福証券はバイサイド、つまりお客様の側に立ち損得抜きでお客様にとって良いものをお勧めできます。独立した会社ですので、しがらみがないのも強みでしょうか。人口20万人ほどの長岡市を中心に事業を行っていますから、信用を失うようなことはできません。お客様の信頼を裏切らないことが、110年続いているという秘訣になっていると思いますね。

証券営業の魅力ついて教えてください。

 いろんな人といろんなお話ができる。これが、証券営業の一番の魅力でしょう。特に若いうちは、普段は接しないような年齢が上の人と話をし、奥底に持っている悩みなどをいっしょになって解決していくわけです。そこから得られる知識や、交際術を磨き上げていくことは、私たちの一番の財産になります。また、私たちは常に世界経済の最先端を勉強していくわけですので、豊富な話題はもちろん、それを相手にわかるように話す技術を身につけていくことがおもしろみですね。

 最近よく「成果主義人事制度」という言葉を耳にします。若いうちから力を発揮し、報酬も地位も得たいという考え方です。成果主義人事制度と言うからには、仕事は縦割でなくてはならないはずですが、普通の仕事は横割ですよね。でも、証券営業の仕事は縦割。自己完結型です。自分でお客様をつくり、プレゼンを考え、商品を買ってもらって満足していただき、リピータになってもらって次の取引につなげる。すべて、自分の力です。上司が決済を加えたりはしません。仕事のやりがいが、まるで違うんですよ。

求める人材像は、どんな人でしょうか?

 いくつかあるのですが、まず、自分のことよりも他人に興味を持っている人。自分と相手の距離、間とも言えると思いますが、これがわかる人。初めてやることについて、失敗を恐れない人。ただし、同じことが二度起こったときは失敗しないよう、工夫をすることが大切です。自分で目標、目的をつくり出せる人。そして、さまざまな本をたくさん読んでいる人、またはいろんな経験を積んでいる人。全部該当する人なら申し分ありませんが、最初の二つに該当すれば、合格と言えますね。

 営業の仕事は難しそうだと思っている人は多いかもしれませんが、みんな普通にやっていけます。やっていけるから、110年も続いているわけです。特殊な人しかできないなら、こんなには続きません。営業は、話すのが仕事ではなく、聞くのが仕事。お客様は100の言い訳と100の断わりを言ってきますが、なぜダメだと言おうとしているのかをきちんと聞いて、それに対して話していく。営業が苦手、話すのが苦手という人は工夫をします、準備をきちんとします。地道な努力をすれば、誰でも成功する仕事なんですよ。
取材を終えて…
 証券会社はどんな仕事をするところか。株式を売買する。なんとなくイメージはできるのですが、実際はよく知りませんでした。証券営業に大切なのは、話し上手よりも聞き上手であること。いろんな人からいろんな話を聞くことで、それが財産になる。川上部長の話をお聞きし、証券会社で「人」がいかに重要かがわかりました。